エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

飯坂温泉に泊まる

2006-01-25 | 日々の生活
昨日、飯坂温泉へ泊まった。
あづま荘へ前日描いたばかりの「雪の磐梯山」のスケッチを贈った。
早速、フロントに飾ってもらった。
良い湯なので、ときどき泊まりに行く。

今日のエッセイ
(以下は、昨年春に飯坂散策の折りに書いたもの)

「小さなこころの旅をしたい」

 数年前から小さなこころの旅を楽しんでいる。ことさら遠くの名所旧跡を訪ねるばかりでなく、近在にも鑑賞したい数多くの豊かな自然や歴史、文化がある。郷土であればいっそう親しみも湧くものだ。
 今私の旅のキーワードは西行、芭蕉、山頭火、司馬遼太郎。これら学ぶべき先人の訪ねた同じ土地に触れ、はるかな時を超えて彼らの感懐を想像しながら思いを新たにしたい。
 先日飯坂温泉に宿を取り、久しぶりに医王寺を訪ねた。芭蕉は、義経に忠心を尽くした佐藤一族の家族愛に涙を流したという。湯につかり継信、忠信兄弟に思いを巡らした。
 翌朝、すがすがしい新緑の中を大鳥城跡へ登り、山あいののどかな湯のまちを望んだ。
 いずれの土地にも、目に映る光景の裏にはそれぞれの歴史や風土がある。それらは大切にしていかなければならない宝だ。しばらくは、近くにいながらよく知らない身近な歴史や文化を学んで行きたいと思っている。