エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

センター試験終わる。

2006-01-27 | 教育を考える
センター試験が終わった。この時期いろいろ考えさせられる。定員があれば選抜試験は仕方ないのかと思いつつ、当然のごとく受け入れられている受験体制を批判したい。


『根本的な入試改革を』

大学入試センター試験が終わり、本格的な受験シーズンを迎えた。少子化により、来年は志願者と入学定員が等しくなり、数字的には「大学全入」の時代を迎えるといわれている。しかしながら、知識の詰め込み学習や高学歴志向の受験体制は変わらず、いつまで続くのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。 何のために学ぶのだろう。決して受験のための学習であってはならず、生涯にわたって常に学ぶ習慣こそが大切で、そうした正しい学習観の形成が教育ではないかと思う。本当に学びたいことを学べ、楽しくゆとりある豊かな学校生活でなければならないのに、これまで受験システムは、子供達の健全な成長、豊かな生き方、夢を奪ってきたと思う。 自然を愛し、その美しさに感動できる心、他人を思いやるやさしさ、人として生きる心は受験勉強からは育たない。そのためにも受験体制、さらには入試の抜本的な改革こそが教育改革の中核でなければならないと思う。


『EQを重視する「ゆとり教育」を』

 大学入試センター試験が終わった。高学歴志向の受験体制がいつまでも続くのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。  数年前、ダニエルゴールマンの著した「EQ 心の知能指数」がベストセラーとなった。EQとは、自分の感情を上手にコントロールする能力であり、総合的な社会的知性と言われている。知識の詰め込み教育や受験体制の評価対象はIQであったが、これからはEQをもっと大切にすべきと思う。。 「ゆとり教育」が学力を低下さると危惧されているが、真の学力は、受験で問われる知識量ではない。それは、自ら考え、主体的にあらゆる課題を解決する力、創造性であり、豊かな情操や感性、そして人として生きゆく大切な心と考えるべきである。 学校や社会で、真の学力EQを重視し育成する、知育偏重のIQでない、ゆとりある教育活動が必要と思っている。