5/19の夜、テレビで後半だけを見た映画「博士の愛した数式」だが、 昨日の晩、娘にDVDを借りてきてもらい、早速観ることができた。(拙ブログ 5/20)
記憶が80分しか持続しない数学者「博士」と家政婦、そして息子の小学生「ルート」。この3人の、博士の話す数字を中心とした日々の物語。後に中学校の数学教師となったルート先生が、初めての授業で自己紹介としてストーリーが展開する。
3人で取る夕食のシーンの会話、そこここに見る博士の優しさ。博士が家政婦の子どもルートのことを心配する思いやり、家政婦の、博士を思いやるやさしさ。やはり、主題は「やさしさ」だと思った。
博士は数学の美しさについて話した。数学に近い仕事は、土地を選んで耕し、種をまいて育てる農業だと言う。また、夜空に輝く星の美しさや、野に咲く一輪の花の美しさを説明することが難しいように、数学の美しさを説明することも難しい。感じることが大切、美しさは感じ取れると。数学の美しさを何となく理解できたような気がした。
素数、友愛数、完全数、オイラーの公式・・・と、いろいろな数学用語が出てきた。この物語で何か「数学」への興味・関心が湧いてきた。
直線について語る時には、「永遠の真実は目に見えない。目に見えないものが目に見えるものを支えている。肝心なことはこころで見なければと。」
は、「時は流れず」と板書して、生徒たちに、博士と過ごしたありのままの時間を大切にし、「博士と一緒に見た夢を追い続けている」と話し授業を終えた。
「時は流れず」とは、博士の80分しか持たない記憶のことなのでもあるのだろう。
エンディングでは文章が映し出された。
”一粒の砂に一つの世界を見
一輪の花に一つの天国を見
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる ”
ウイリアムブレイク
物語の核心部分を解説するようなこの言葉も完全には理解できない。また、肝心の、「博士の愛した数式」であるオイラーの公式についても、いまいち上手く表現できない。
明日届く原作を読んで、理解を深めたいと思っている。
観賞後、爽やかな感動が残った。