エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ふるさとに墓参り

2009-07-21 | 旅行
 朝から大雨だ。午前中は夏休みに入った孫の世話、ママの帰宅を待って、妻と末娘と3人で大雨の中を信州へ向かった。会津がもっともひどい降りだった。新潟へ近づくころ雨は上がり、快適なドライブとなった。
 いつも昼の食事を楽しむ妙高高原PAを道路から眺め、一路豊科ICを目指した。
 約350キロを4時間、途中運転を娘に代わってもらってもらい、無事に実家へ到着。

大手術後の義兄を見舞い、両親の墓参りを済ませ、兄弟と互いの健康を確認しながら語らい、とてもリラックスすることが出来た。もう40年近くも、毎年繰り返し訪ねた妻の実家。数々の思い出が浮かんできた。

 何度も近くの田に行く。取りまく林の際で小さな自然を見つめた。昔、松茸を採った松が主体の雑木林だ。梅雨明けの山間の田に風が渡り、すくすく伸びた稲の揺らぎにミヤマアカネがのどかに舞っていた。接写のファインダーで見る赤の白の縁紋が美しかった。赤い身体の♂は縁紋が赤い。ペアになり水面に打水産卵を繰り返していた。
 チョウもトンボも少なかった。時折、ジャノメチョウが飛びだし、オカトラノオに密を吸ったりしていた。アキアカネ、マユタテアカネが風に乗ってたゆたっていた。

 ふるさとの山に静かに息づく小さな虫たちを眺めながら、ひととき自分を見つめた。
年に一度の盆の帰省、今年は少し早かったが癒される小旅行となった。また、夏休みが始まったばかりの孫たちを連れて行こうかと考えている。
 (2009.7.18~21)

【ふるさとの虫たち】
 
ツマグロヒョウモン ♀


ミヤマアカネ♀


ミヤマアカネ♂


ジャノメチョウ ♂


オオシオカラトンボ ♂