快晴の猪苗代湖にコハクチョウを訪ねた。
湖水に浮かぶ秀峰磐梯が凛として美しく聳え、静寂にコハクチョウの鳴き交う声が響いていた。
【崎川浜】
この喜びをいかんせん! 言葉に尽くせない絶景に、しばし佇んだ。
厳しい寒さだが、やわらかな春の陽に水鳥たちが静かに浮かんでいた。
互いに首を振り振り、叫び合うコハクチョウ。
仲良く戯れ、羽を大きく広げ羽ばたくコハクチョウ。
何を訴えているのだろうか、.彼女らの言葉がわからない悲しさよ。
ほどなくの北帰行を前に、寂しさ、愛おしさがこみ上げてきた。
昨年秋、雪の降る前の磐梯山麓を羽ばたくお前たちの姿が目に浮かんでくる。
【翁島で 2010.10.24】
あれから、食べものはどうしてきたのか。足りたのだろうか。
会津の厳しい冬を元気で過ごし、いままた北へ旅立とうとしている。
いつも別れは寂しく辛い。
またおいで、しばしの別れだ。
************************************
いつもスケッチの余白に添える詩だ。
『磐梯を讃える』
青き磐梯 うるわし
対岸の山々 湖に浮かび
厳寒の大自然を前に
立ち尽くすしあわせ
コハクチョウ
列をなし 静かに流れる
大自然の使者よ
お前たちは素晴らしい
この静寂にしばしやすらぎ 遊べ
生きている喜びを 共にせん
全身に 豊かなる大自然
涙あふるる静寂
磐梯 うるわし ありがたし
***********************************