エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

盛夏到来 美しい蝶やトンボ

2012-07-10 | Weblog

昨日、今日と、梅雨明けを思わせる雲が浮かんでいる。

ヒメシジミの斑紋を撮影に東山方面へ行った。

驚いたことに、例年ヒメシジミの飛び交っていた草原には全くヒメシジミの姿はなかった。

未だ十分残っていて良いのだが・・・、不思議に思える。

いつもの梅の木に、オオミスジが悠然と舞っていた。かつて20年ほど前には、市街地の我が家の梅の木にもオオミスジが飛んでいた。 

 

ホタルも舞い、イトトンボもきていた。明らかに市街地の緑の環境は狭められ、悪化の一途をたどってきた。寂しいし、辛い気持ちでいっぱいだ。

いつもの吸水場には、コムラサキが集団で吸水していた。他に、テングチョウ、シータテハ、ルリシジミ、コチャバネセセリなどが来ていた。

   

 

                 ルリタテハ↓  と               テングチョウ

  

午後から、河東方面にヒメシジミの確認に行った。そこには、傷んだ雄が多かったが、未だあちこちに見られて安心した。

 

  

  一頭、ミヤマシジミではないかと疑わしいメスに出会った。ミヤマシジミは、後翅裏面の外縁の黒班に青藍色燐鱗が見られる。

写真の個体には、わずかに輝く青色が見えた。でも、前翅裏面の第3室基方の黒班もほぼ円形なのでヒメだろう。

 付近の♂も、表面の外縁黒帯は広く、ヒメシジミであった。 ミヤマシジミは会津でもほとんど見られなくなっている。 

 

あれほどいた東山で、ヒメシジミが見られなかった理由を考えている。

今日初めて、ニイニイゼミの声を聞いた。いよいよ夏到来を意識した。林道脇のノリウツギも周囲の飾り花がひらひら風に揺れていた。

 

アマゴイルリトンボの里も訪ねてみた。一層ルリ色がきれいになり、日陰での♂はこの上なく美しく魅力的だ。

 

 ♀    オモダカ

久しぶりにコサナエやサラサヤンマも飛んでいた。少なくなっいるモートンイトトンボも美しい姿を見せてくれた。

この田んぼ脇の水辺は宝だと思う。いつまでもいつまでもこの環境が守られていくことを願いながら写真を撮った。

 モートンイトトンボ♂

 ♂  ♀ 

モートンイトトンボ♀                                      クロイトトンボ♂

 

久しぶりに、メスグロヒョウモンの♀を見ることができた。また、アザミに来たキアゲハ夏型、ウラギンヒョウモン、オオチャバネセセリも美しかった。

オカトラノオに吸蜜するメスグロヒョウモン♀ 紫色が何ともきれいだった。

 

  ツバメシジミ♀

  ウラギンヒョウモン

 キアゲハ

 オオチャバネセセリ

里山を巡るとき、いつも感動の世界が広がる。

里山に出会うチョウやトンボ、彼ら、彼女らは、あまりに美しく、健気だ。

でも、この美しい自然はすぐに壊れてしまうに違いない。

いつも、そんな小さな虫たちを守ってやらなければならない。この環境を今のまま保全していかなければならない。(2012.7.9)

 

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