エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

八重の桜

2012-07-28 | Weblog

         

  【 晩年改めて本人が書にしたもの】

 来年のNHK大河ドラマは「八重の桜」だ。
      http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/86512.html
  そのドラマ紹介には
 「国敗れてもその地で育まれた会津武士道で、生涯自分の可能性に挑み続け、すべての人の幸福を願った会津女・新島八重と、仲間たちの愛と希望の物語。
 「東北/福島に根付く不屈のプライド」で日本にエールを送る!!」とあった。

 最近 『新島八重 愛と闘いの生涯』(吉海直人著)を読了した。

  筆者は現在同志社女子大教授、たまたま新島八重の回顧談を調べるうちに出版を思い立ったという。

豊富な資料を基に、駆け足で八重の生涯をたどり、八重を巡るエピソードや回顧談をまとめてあった。

八重の和歌が紹介されていて新鮮に思えた。

有名な「あすの夜は何国の誰か眺むらんなれし御城に残す月影」についても興味あるの考察があった。
  文献により
   「あすの夜はいづこの誰か詠むらん馴れし大城に残す月影」
   「明日の夜はいづこの誰かなかむらんなれし大城に残す月影」
   「明日よりはいづくの人かなかむらんなれし大城に残す月影」
  「明日の夜はいづくの誰かなかむらんなれし御城に残す月影」 などがあり
   旧会津女子高校に残る自筆書幅には
  「明日の夜は何国の誰かながむらんなれし御城に残す月かげ」と

  また、挿絵に東海散士の「佳人之奇遇」に所収の図があり、

 落城前に城の壁に朱箭で一首の歌を書き残したという逸話が切なく偲ばれた。

 特に、八重がなくなる20日前に語った回顧談の全文翻刻が載っている。

 戊辰の役での籠城の当時の様子が目に浮かんできた。そして、強くたくましく生きた会津の女性像をもう一度考えている。

  NHK大河ドラマはほとんど1年通して見たことはない。でも、来年は「八重の桜」、おそらく見ることになるだろう。どんなドラマになるのだろうか興味津々だ。

 

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