エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

里山はいつも新鮮

2012-07-17 | Weblog

数日前、雨の上がった曇り空の元、しばらくぶりに赤井谷地周辺を歩いた。

まず、レンコン池へ。もうじき花が咲きそうだ。大きく膨らんだつぼみにショウジョウトンボが休んでいる。

  

ノシメトンボも出てきた。尾の黄色に黒い縞が鮮やかだ。疑問も持たずに呼んでいたが、熨斗目模様から来ていることを知った。

熨斗目を日本語大辞典で確認すると、武家の礼服とあり、写真が載っていた。翅の先もこんなに新鮮な黒を見たことがなかった。

 

いつも心配しているのはこの湿原の植生の変化と、水位だ。

   クサレダマ  

カエルが水路の飛び跳ねた。ときどき見かけるカエルだが、名前は知らない。

ネットで調べてみたら、 (日本のカエル     http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/jpanfrog.htm#index

ナガレタゴガエルらしい。分布は本州中央部(関東、中部、北陸、近畿の各地方)とあり、福島では棲息しているのだろうか。

生態 には低山地の森林地帯に住み、繁殖は、2月から4月に山間渓流で行われる。雄は、秋に渓流に集まり、水中の石の下で越冬し、

繁殖期になると流れに乗って産卵場所の淵に集まる。」とあった。

   

西側のくらい林道を歩くと、10数頭のセセリチョウの集団に出会った。吸水かと思いきや、動物の糞に集まっているようだった。

糞は結構太い。最近各地で出没している熊のものではないかと思った。オオチャバネセセリだ。ルリシジミやハエも止まっていた。

道ばたには、所々にオカトラノオが咲き始め、クララも咲いていた。ルリシジミが止まって産卵行動を取ったが、かつてはオオルリシジミもいたのだろうか。

    

                                                                                              ルリシジミは花穂を出し始めたイタドリに産卵を繰り返していた。

   

帰りに、自称アマゴイの里に回った。

水路にはいろいろな水生植物が見られる。わずかな清水の流入で、天候次第ではいつ水が涸れても不思議はない小さな堀だ。

オモダカ科のアギナシが咲き初めていた。タニシもいっぱいいる。これからコナギやミズオオバコも咲き出す。

ドクゼリだろうか、ひときは大きく育ち、白い小さな花が集まった花は見事だ。

   

シオカラトンボが産卵していた。

 

畦を歩くと、相変わらず、モートンイトトンボが飛び上がる。きれいなトンボだ。♀もほとんどが橙色から成熟した緑色に変色していた。

産卵している個体もみられた。

  

コムラサキ                                         ウラギンヒョウモン 

 

 ウラギンヒョウモン吸水                                 シロツメクサに吸蜜 ヒメシジミ  

   ヒメシジミ♂

 いつ来ても、里山には新しい発見がある。そのとき、その場での出逢いは偶然なのだろうか。

それにしても、自然界はすばらしい出逢いを準備してくれるものだ。毎回多くのことを教えてくれる。

 

日記@BlogRanking