エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

生まれ出るいのち

2012-07-26 | Weblog

昨夜、床についたころかなり強い雨が降った。夜の夕立といった降りに少し窓を閉めた。 今朝も、4時を回ったころヒグラシが鳴き始めた。
 オリンピック、サッカー「なでしこ」の夜中の観戦の気力はなく、5時のニュースで予想通り2-1のスコア、勝利の結果を知った。
 孫とラジオ体操に出かけた。もやっていた薄い雲から、みるみる丸い太陽が透けて見えた。短大グランドには、ジャノメチョウが生まれ出でた喜びいっぱいに飛んでいた。

 帰宅すると、きのう変色が始まった庭のジャコウアゲハは既に羽化し、葉裏に下がっていた。また一つ命の誕生だ。

  


ついこの前産卵していった卵が孵化して、いよいよ食草が足りなくなりそうだ。

今飛び立った兄弟たちが食べ尽くしたので、食草ウマノスズクサは残り少ない。餓死する前にHさんのウマノスズクサ畑に疎開させなければ。

唐辛子の葉に生んだ黄金の卵から返って、3,4日未だ集団でいるホオズキカメムシ、そろそろ分散し始めるのだろう。

 

サルスベリの梢に止まったのはオオシオカラトンボ、街中の我が家にいつもの訪問者だ。人なつっこく、車にアンテナに止まってひととき遊んでくれるのが常だ。

 オオシオカラトンボ♀

 きのうは昨年から育てていたカブトムシが羽化した。穴から這い出て、早速ゼリーに顔を埋めていた。

恵まれた室内育ちだが、自然界に比べてかなり小さい。かわいい角が見える♂だが、約3.5cmほど。

1年間、水分にだけは注意して見守ってきた。孫たちと、小さな卵から、今地上に出てきたいのちを見つめた。

外からガラス越しに見える蛹も日一日変化して、明日にも這い出しそうだ。全部で何頭羽化できるだろうか。

近いうちに、この子たちの親のふるさとの林に逃がしに行くこうと孫と話している。

次々に新しいいのちの誕生を見る。

すべてが愛おしい生き物は不平不満を言わない。与えられた環境で、精一杯のいのちを生きている。

それに引き替え、人間は身勝手な主張ばかりしているように思える。

 

ニオイクサギ                                           キクイモモドキ

 

 

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