エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

絶滅が心配されるトンボ

2012-10-11 | 昆虫

  思いがけない場所でマダラナニワトンボの産卵をみることが出来た。
今年は心配だった。時期が来ても、昨年まで決まって姿を現していた池でその姿を見ることが出来ないでいた。思いもかけないところで、待ちに待った産卵するマダラナニワトンボの姿を眺め、多少の安堵感が湧き感無量だった。

    

  

          ↑   落下する卵が見える

  

 先日ソバ畑で今年初めて一頭の♀を目撃したのは2週間前、そこは卵を産める環境ではなかった。今回産卵している池は、より生息条件がいいと思った。

 水辺のアオイトトンボを撮りながらあきらめて帰ろうとしたとき、ふと黒いトンボが眼に入った。マダラナニワトンボは飛翔が早く、しかも身体が黒いので見失いがちだ。付近を探していると、今度はペアが飛んでいてホバリングしながらいつもの産卵をしていたのだ。時刻は正午を回ったところ。じっくり観察しながら、数十枚連写を繰り返して撮った。カンガレイだろうか、その細い草の間を縫って、高さ2,30cmのところから卵を落としていた。ときどき卵が落下するのが見えた。水際約1,2m付近で、孵化した幼虫が水に入りやすい場所に思えた。池は水質はどうだろうか。また、水中の植物が少ないようだが、エサになる虫はいるだろうか。ほんの限られた条件の場所でしか明日のいのちは保証できない。それにしても嬉しかった。どうか、無事に冬を越し、孵化し成虫まで育って欲しいと祈った。

  また、ここで新しい出会いがあった。オオアオイトトンボと思いきや、近づいても飛び立たない。

よく見ると翅胸の模様が少し違うようだ。目の色もアマゴイルリトンボのようだった。しっかり写真を撮った。

家に戻って図鑑を開いた。どうもこれは絶滅危惧種、コバネアオイトトンボのようだった。環境省は絶滅危惧Ⅰ類に指定、福島県がⅡ類に分類している貴重なトンボだ。

 

 マダラナニワトンボといい、コバネアオイトトンボといい、全国でその絶滅が心配されるトンボが市内に生息している事実を思った。

是非とも、この環境を保全していかなければならないとあらためて痛感させられた。  (2012.10.11)

 

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スケッチ 麗しの磐梯

2012-10-11 | 文芸

           
      目を瞑って描いた麗しの磐梯 そして、佐藤總右の詩
      たまに描きたくなると描く、麗しの磐梯だ。

    印刷屋に勤めるYさんにいただいたいろいろな紙、描く絵はいつも同じ。
    筆も同じ、1、2分で描く。
    いつもの磐梯の空に、ときどきの思いを添える。
  

     こんな絵が、もう100枚程になるか。大きい絵ははばかれるが、小さいスケッチはあちこち配っている。

      自己満足そのものである。

      

 

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