【ニホンカワトンボ 橙色翅型♂】
梅雨の晴れ間、久々に里山を歩く。
一切を忘れて、目の前の小さな自然と対話する喜び、あらためて健康を感謝しつつ、多少のわがままを反省もする。
里山は今、どこもがウスバシロチョウの楽園と言ったところ。いろいろな花に蜜を求めていた。
をお友達であれば、蜘蛛の糸に絡まったウスバシロを助けないわけにはいかなかった。
オドリコソウの群落で

新しい仲間は、ギンイチモンジセセリ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメなど、ベニシジミのペアは初めて撮った。
ギンイチモンジセセリは会津では初夏に現れ、年1回の発生のようだ。

ツバメシジミが食草のシロツメクサに産卵していた。メスの翅は表は黒くて裏は銀色、飛ぶ姿がキラキラ見えきれいだ。
メスの黒い地にちりばめられたルリ色の鱗粉が美しく輝いていた。

もうヒメシロチョウはいない。数日前までヒメシロチョウが産卵を繰り返していた田の土手はすっかり草が刈られていた。寂しいことだ。
わずかに食痕の残ったツルフジバカマを見つけたたが、何頭の夏型が羽化できるだろうか。

日陰のせせらぎに木漏れ日が射し、カワトンボが仲良く飛び交っていた。
カワトンボ科は、国内で7種いるが、東北、北海道ではニホンカワトンボだけが分布している。
だから、同定が難しいアサヒナカワトンボ、ニホンカワトンボの悩みもいらない。
ニホンカワトンボにも、橙色翅型、淡橙色翅型、無色翅型などがある。
橙色翅型♂(成熟体は白い粉を吹く)
淡橙色翅型♂
無色翅型♀(縁紋が白い)
行く先々でツノトンボを見かけたが、これは前翅より後翅のほうが小さく、触角が長くて先が膨らんでいる。
また、 ツノトンボはアミメカゲロウ目に分類され、 トンボと違い蛹の時期を経る完全変態の昆虫である。

ハラビロトンボも現れた。まだ黄色い若い個体だが、成熟するときれいな青黒色の粉が吹く。さらに額のブルー金属色はいつも魅力的だ。
成熟していない♀

イトトンボもほとんどがエゾイトトンボだったが、もう産卵が始まった。
♀は、黄緑と青の2タイプがいる。
未成熟♀
少し早いが、下はアマオイルリトンボ♀のようだが・・・。
。

オツネントンボの産卵もほぼ終わりだろう。
いつもホバリングをして縄張り飛翔する、人なつっこいサラサヤンマも現れた。 コサナエは一見イトトンボかと思えるほどかわいい。
サラサヤンマ ♀ コサナエ♀
コサナエ♂ コサナエ♀
シオヤトンボも単独で産卵中だった。
♀
♂
タンポポが白い綿毛になり、時折吹く風に種が飛んでいた。旅立ちの瞬間をとらえてみた。
中ノ沢で群落を観察したことがあるが、土手で珍しいコウリンタンポポを見つけた。鮮やかな橙赤色が見事だ。
つぼみや茎、葉の白い毛がウズラノタンポポやコウゾリナなどに似ている。

見事なフジに覆われた杉の木
先日、田圃の畦道で見つけた卵塊はモリアオガエルかと思っていたが、成虫を見るとシュレーゲルアオガエルのようだ。他にも模様や色の違うカエルがいた。
何という種類だろうか。
シュレーゲルアオガエル
帰宅は4時を回った。午前10時前に出かけ、途中おにぎりを頬張って、実に6時間もみどりの里山で過ごしたことになる。
乳児の孫を妻に任せてのわがままを反省した。
いよいよ6月、チョウやトンボも本格的に発生が始まる。
ヒメシジミの斑紋異常を見つけてみたいし、チョウトンボ、ヒョウモン類、そうそう絶滅が心配されているヒメシロチョウの夏型も見てみたい。(2013.5.31)