年に一度、いわきのスパリゾートハワイアンズで遊んでいる。
今年も急遽娘に誘われ、今日出かけた。どんなにか楽しみにしていたのか、出発を待てない萌香ちゃん。遠路2時間高速の運転手となる。
10時半から3時半まで、孫たちは流れるプールで、休むことなく遊んだ。
昨年は夏休みの一番混んだ時期、猛暑の記憶があった。
今日は日曜だが、空いていた。
例のごとく、孫は娘に任せて、我が輩は温泉に浸かっていた。
空いている桧風呂で文庫本を広げる。思いを巡らせる。有り余る時間をのんびり過ごした。
いつも通路に敷物をして陣取って荷物を置いた。少し様子が違った。昨年まではおにぎりジュースも持ち込んだが、それは駄目。通路は整理され、備え付けのテーブルなどで食べ物を買わなければ駄目。食事の持ち込みは禁止され、お金を使うシステムになっている。
露天風呂でゆっくりしていると、風呂のまわりの植え込みに車輪梅が咲いていることに気づいた。木々の緑が風に揺れていた。
シャリンバイには思い出がある。
もう40年以上前に、初任地の川俣で、同僚のT先生がよく挿し芽をしていた。
ついぞ花を見ることなく会津へ転任し、まもなくT先生の訃報に接した。
何十年も忘れていたT先生面影が浮かんできた。いろいろお世話になり恩返しも出来なかった。
シャリンバイは会津では見られないだろうか?。図鑑で調べたら樹皮は大島紬の褐色の染料に使われることで有名とあった。
T先生は染色の専門家、そんな思いもあって挿し芽で殖やそうとしていたのかとふと思った。
2,3個黒い実が付いていた。持ち帰った。庭に蒔いてみようと思った。
帰りの駐車場までの通路は、いわきならではのヤシ、ソテツ、シュロなど南国ムード漂う木々を観察できた。
帰宅して図鑑を広げたら、白い細かいススキの穂のような花を初めて見た。ニオイシュロランのようで、その解説には、葉の間から複円錐花序を出し、小さな白い花を多数開き、ニュージ-ランド原産でユリ科とあった。
黄色い花を付けていたのは、どうもヤシ科のトウジュロのようだ。こちらは中国南部の原産。
また、ソテツは花は見えなかったが、図鑑には分布は奄美大島、沖縄、中国南部とあった。
いずれにしてもいわきは暖かいのか。
もっと詳しく観察したかったが、お粗末なデジカメしか持ち合わせず、ちょっと残念だった。