梅雨の晴れ間に今日もホシミスジがユキヤナギの茂みのまわりをスイスイ飛んでいる。
今年も再会できたホシミスジを見つめながら、いろいろな思いが去来した。
もう40年も前、街中の我が家の庭にもオオムラサキの雄姿を見ていた。
夏の訪れとともに、梅の木のまわりにはミスジチョウが、ヤナギにはコムラサキの舞う姿も見ることが出来た。
でも、いつしかこれらのチョウは消えてしまった。また、夏祭りのころ、その頃残っていた田んぼにもホタルが舞っていた。その田も住宅地に造成されてしまった。
チョウやトンボ、ホタルが消えたとしても、人間の生活には何ら影響はないかも知れない。しかし、寂しく残念でならない。
庭のサンショに産み付けられたアゲハチョウの卵も無事に蛹に育った。
いまはキアゲハの幼虫がフランネルの葉を元気に食べている。
心豊かな暮らしは、心を癒す「豊かな自然」なしでは成り立たないと思っている。