しばらくぶりに、マダラナニワトンボの連結打空産卵を撮りに行った。 (9/27にも行った。)
以前、何枚か撮っているが落ちる卵を撮りたいと思っている。また、結構良い場面を撮るが、カメラの限界で解像度がいまいちだ。
静かな池の端でじっくり様子を観察した。
マダラナニワトンボは決まって昼近くどこからともなく現れ産卵をはじめる。1時間ほどでいなくなる。
単独でも産卵するようだが、ホバリングする個体はオスばかりだった。
↑ 落下する卵
近くにノシメトンボも来て同じように打空産卵をしていた。ノシメトンボは抽水のカンガレイの茎の間を縫うようにして卵を落としていた。
最近の研究では、産卵様式から、打空産卵をするマダラナニワトンボとノシメトンボ、ナツアカネはきわめて近い種であることが分かってきたと言う。
今年も何とか生息を確認したマダラナニワトンボは、産地が局地邸で各地で減少している。産卵に適した環境の悪化が主な原因と思われる。
平成20年度に見直された第4次のレッドデータでも絶滅危惧1類(EN)に分類され、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いとされている種である。
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同じ絶滅危惧1類(EN)には、トンボ類では、ヒヌマイトトンボやコバネアオイトトンボ、オオキトンボなどが.チョウ類ではヒメシロチョウやミヤマシジミがいる。
これらが市内になんとか生息を続けている。今更ながら、自然環境の保全を叫びたい。