エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ハクチョウ飛来

2013-10-18 | 自然観察

 今年初めての小春日和、久々に悠くんと庭に出て遊んだ。

庭にはこの時期、ヤマトシジミが活発に舞っている。ペアを見つけた。

 

 いよいよトンボの季節も終わりに近づいた。

穏やかな小春日に誘われて晩秋の里山を歩くと、あちこちセイタカアワダチソウが鮮やかに、そして不気味に勢力を広げていた。

ススキの輝きも褪せ始めて、遙か磐梯も中腹まで褐色に色づいてきた。

モンキチョウ、モンシロチョウ、キチョウに混じって、キタテハが元気に舞っていた。彼女は雪の季節を生き延びるのだろう。 

   

 我が家から雪化粧した飯豊山がみえた。雪の飯豊をバックに静かに建つ慈母観音様を、いつもの場所から拝むことにした。

 

 Fポイントでおにぎりを食べながら、ゆく秋を寂しく眺めた。

 もうめっきりトンボも少なくなり、わずかにキトンボ、マイコアカネ、そして、一頭だけまだマダラナニワトンボが縄張りを飛んでいた。

イトトンボも、オツネントンボの他はすっかり姿を消した。

 オツネントンボ

 

 先日、猪苗代にハクチョウが飛来したニュースを聞いた。

 何年か前のこの時期に、磐梯山を背に悠然と飛ぶハクチョウを撮ったことがあった。そんな場面を思い浮かべながら翁島へ向かった。

 これまでの経験から、ハクチョウは夕方になると田圃に集まっていることが多い。

 三城潟付近を歩くと、2頭のコハクチョウに出会うことができた。 未だ飛来数は少ない。

 これからの雪の季節に、また感動を求めてハクチョウたちに会いに行くことだろう。

 湖畔に、たしか昨年はなかったサイクリングロードが整備されていて驚いた。

 

 

ハクチョウに会えたうれしさを胸に、しばらく行かなかったレク公園をゆっくり巡ってきた。

季節外れのアジサイの花の色に驚いた。シデコブシや、カマズミの実が鮮やかだ。草野心平の歌碑をしみじみ読んだ。

   

 

晩秋の美しさを撮った。

過ぎゆく季節を胸に刻んだ昼のひととき、これ以上の過ごし方はなかっただろう。