今年初めての小春日和、久々に悠くんと庭に出て遊んだ。
庭にはこの時期、ヤマトシジミが活発に舞っている。ペアを見つけた。
いよいよトンボの季節も終わりに近づいた。
穏やかな小春日に誘われて晩秋の里山を歩くと、あちこちセイタカアワダチソウが鮮やかに、そして不気味に勢力を広げていた。
ススキの輝きも褪せ始めて、遙か磐梯も中腹まで褐色に色づいてきた。
モンキチョウ、モンシロチョウ、キチョウに混じって、キタテハが元気に舞っていた。彼女は雪の季節を生き延びるのだろう。
我が家から雪化粧した飯豊山がみえた。雪の飯豊をバックに静かに建つ慈母観音様を、いつもの場所から拝むことにした。
Fポイントでおにぎりを食べながら、ゆく秋を寂しく眺めた。
もうめっきりトンボも少なくなり、わずかにキトンボ、マイコアカネ、そして、一頭だけまだマダラナニワトンボが縄張りを飛んでいた。
イトトンボも、オツネントンボの他はすっかり姿を消した。
オツネントンボ
先日、猪苗代にハクチョウが飛来したニュースを聞いた。
何年か前のこの時期に、磐梯山を背に悠然と飛ぶハクチョウを撮ったことがあった。そんな場面を思い浮かべながら翁島へ向かった。
これまでの経験から、ハクチョウは夕方になると田圃に集まっていることが多い。
三城潟付近を歩くと、2頭のコハクチョウに出会うことができた。 未だ飛来数は少ない。
これからの雪の季節に、また感動を求めてハクチョウたちに会いに行くことだろう。
湖畔に、たしか昨年はなかったサイクリングロードが整備されていて驚いた。
ハクチョウに会えたうれしさを胸に、しばらく行かなかったレク公園をゆっくり巡ってきた。
季節外れのアジサイの花の色に驚いた。シデコブシや、カマズミの実が鮮やかだ。草野心平の歌碑をしみじみ読んだ。
晩秋の美しさを撮った。
過ぎゆく季節を胸に刻んだ昼のひととき、これ以上の過ごし方はなかっただろう。