午前中は「森で遊ぼう」の事前準備に出かけた。
今週末が第5回で最終回となる。春、初めて仲間に出会い、子ども達の「森で遊ぼう」を見つめてきた。
第5回のメニューは、午前中に「除伐作業」と「遊具を作って遊ぶ」。午後は「火おこしの体験」だ。また、収穫祭の芋煮が振る舞われる。
このボランティアの会のメンバーは、60~70代で、少々自信のない小生、皆が元気なことに驚いている。
赤松葉林の下草を刈りながら、当日子どもたちと除伐する木に識るしを付けた。
すぐに息が上がってしまう。もっと鍛えなければと思いながら汗を流した。
朝から穏やかな快晴で、一汗かいた後のさわやかな風が心地よかった。
「火おこしの体験」の講習、初めてでなかなか思うようにはいかなかった。
本番が心配だが、子ども達に体験させることが第1の目的だろう。縄文人を講師に呼んで欲しいところだ。
事前の準備作業を終えてから、ひとり赤井谷地周辺へ向かった。谷地の周辺で何度か見みかけていたマダラナニワトンボを探して歩いた。
山道はススキの穂が輝き、天高く秋の雲が刷毛で描いたようにきれいだった。
時折、ヒョウモンチョウが忙しそうに行き過ぎていった。突然、ミンミンゼミの声が聞こえ、一瞬、過ぎ去った夏の季節が甦った。
立ち入りが禁止されている赤井谷地の中はどうなっているのだろうか。
先日ネットで、最近の航空写真と、3~40年前の写真を比べてみた。昔、谷地の一角にあった大きな池が、最近のはほとんど無くなっているように見える。
谷地周囲が乾燥してひえ上がり、植生も著しく変化しているのではないかと想像している。
もう、希少なトンボも生きていけない状況ではないだろうか。 数年前まで見かけていタカネトンボは多分絶滅してしまっただろう。
山道を歩くと、道路脇のセンダングサの実に真っ黒なトンボが止まっていた。この谷地の中で生まれたのだろうか。
1頭だけだったが、何とか生き延びている小さいトンボに出会えて本当に嬉しかった。
マダラナニワトンボ♂
マダラナニワトンボが絶滅の危機にあることは、その生態に適した環境が減ったことであろう。
十数年観察していた池では、数年姿を見なくなってしまった。今年もまだ見られない。ここは極端な池の水質変化が原因だと思っている。
いづれにしても、自然環境を悪化させず、最低限、現状を保全していくことが必要だ。
帰りにHさんのりんご園を覗き、リンゴをもいでもらった。
前回は「津軽」をいただいたが、今回は「陽光」、「フジ」は来月末になると言う。
リンゴは好物だが歯が抜けはじめた。でもなんとかさくさくの歯触りを楽しんでいる。
磐梯山