エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

盆の墓参り

2014-08-16 | 日々の生活

 

  今日は終戦記念日、午前中にお墓参りをした。我が一族、8/2の一堂に会しての墓参を取り止めて2年目になる。

 線香と水を持ち、途中で花束を求めてお墓へ向かった。

 

 ひっそりしたお墓に、花が生けてあった。アレンジされた花束に紫色のトルコキキョウが印象的だった。すっかりご無沙汰して  いる親類の顔が浮かんだ。

 先客の花を囲むように白、黄色、赤の菊中心の花束を捧げた。

 いっぱいの線香を焚いた。初代の墓石の前にも数輪を供えた。

ときどき父、母がいる雲の上の世界に行ってみたいと思う。そして積もり積もった話をしてみたいと。

別れた両親、祖父母を思いながら、残されたものの楽しい日々を願った。お盆の墓参りは特別だ。

日だまりにミヤマアカネが、湯川ででも生まれたのか。

いつも墓参りの後はお城へ向かう。お堀にはギンヤンマやコフキトンボが飛んでいた。

例のヤドリギも一回り大きくなった。 

 帰路、近くのA地点の池を覗いた。コフキトンボ、ショウジョウトンボ、クロイトトンボくらいしかいない。

 アブがトンボをつかみながら目の前に止まった。我が友が餌食になり、自然界の弱肉強食の掟を垣間見た。

 ただ、確かに見た胸の黄色い縞模様が目に残っているが、アキアカネではなかった。そのトンボの同定が出来ないでいる。
  

  透き通るような細い流れに沿ってオニヤンマが悠々と飛んでいた。3~4頭が、ときどき鬼ごっこをしながら小川の上を行ったり来たりしていた。
ヤゴはこの浅くて底のみえる清流で生活し、5年後に羽化する。
 飛翔を撮るのは難しいが、日陰に陣取り、近づいてくるオニヤンマを自動フォーカスで写した。数打ちゃ当たるだろうと連写したが、なかなかピントが合わない。 

  

 ひっそりしたお盆の昼中、こんな時がずっと続いて欲しいと思った。(2014.8.15)