会津地方の里山には、全国的にその絶滅が心配されているチョウやトンボが細々と生息している。
毎年、その季節には彼女たちとの再会を念じながら里山を歩いている。
ときどきの新聞投稿で貴重な虫たちのことや自然環境の悪化の現状を訴えているが、所詮間接的な意識は薄れて、具体的な環境保全にはつながらないと思っている。
頼むは行政だと、何年にもわたり関係する役所へ具体的な要望をしているが、個人のちっぽけな思いは空しく、いまだに改善されない。
昨今、自然と触れ合いを求めて活動をする人も多く、自然観光地は溢れている。
でもその多くは休日のひとときの癒しで、自然環境への関心は日々の生活の中に薄れていくだろう。
確かに、営々と生き続けてきた小さな虫たちのいのちがどうなろうと、切実に感じられないかもしれないが、私には愛おしくてならない。
なんとか彼女たちを守りたい気持ちで里山を巡っている。
お盆の入りの13日に、ヒメシロチョウの第3化を確認した。
その後、数日前の夕方、様子を見に行ってみたが、全く姿を見なかった。
しばらく雨降りが続き、しかも時間帯もあろうかと出かけた。いつもの田の畦を離れた草原でひ弱に飛ぶヒメシロチョウを見ることが出来た。
ヒメシロチョウは草刈りとの勝負と思う。農家の人は、稲の害虫退治に年3回の草刈りは欠かせないという。
水田を離れた草原に生き残りが期待できる。
ヒメシロチョウが膝上の草むらにツルフジバカマを求めて舞っていた。その根気と入ったらたいしたものだ。疲れを知らないように、休まず飛び続けていた。
刈り取られずに残ったツルフジバカマは、今濃い紫の花が満開だ。何度も刈り取られた土手のツルフジバカマは花を咲かせる暇がない。
草むらを歩くと、新鮮なオツネントンボやオオアオイトトンボが見られた。
オオアオイトトンボ マイコアカネ♂ オツネントンボ
アオイトトンボ まだアマゴイルリトンボが オオイトトンボか?
今日は久々に真夏日30度を超えた。エアコンフル回転ですずチャンが眠っている。