エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

もう一つの群青

2016-03-12 | 日々の生活


 昨日の大熊中学校の卒業式で式歌として「群青」を聞いた。

式の前、来賓控え室で、校長から挨拶があった。

「式歌は、生徒の希望で「群青」を歌うことにしました。日本一の卒業式にしたいと生徒は頑張りました。」と。

群青? 谷村新司の名曲しか知らなかった。

帰宅して調べてみた。

・・・  NHKラジオで、福島の小高中学の生徒たちが、はなればなれになった友達を思う気持ちをつづった 「卒業の歌 群青」 が全国的に話題となっている。・・・とあった。

 

式では十分聞こえなかった歌を、歌詞をたどりながらあらためてyouTubeで 聞いた。
 群青 :    https://www.youtube.com/watch?v=HdLc5qlj_8g

  【 2014/06/08 に公開  福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市小高(おだか)区は、東日本大震災による原発事故のため全住民が今なお避難生活を余儀なくされており、小高中学校も市内の別の学校に間借りをして授業を行っています。
「群青」は、その小高中学校の生徒たちが、離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、書き留めた言葉の数々を同校の小田美樹教諭が綴って曲をつけた作品です。  (パナムジカのHPより抜粋)】
 

 いい詩だ、いいメロディだ。
 卒業生に幸あれと祈りながら聞いた。

ああ あの町で生まれて 君と出会い たくさんの思い抱いて
一緒に時間(とき)を過ごしたね
今 旅立つ日 見える景色は違っても
遠い場所で 君も同じ空 きっと見上げてるはず
「またね」と 手を振るけど 明日も会えるのかな
遠ざかる君の笑顔 今でも忘れない
あの日見た夕陽 あの日見た花火 いつでも君がいたね
あたりまえが 幸せと知った 自転車をこいで 君と知った海
鮮やかな記憶が 目を閉じれば 群青に染まる
あれから2年の日が 僕らの中を過ぎて 3月の風に吹かれて 君を今でも思う
響け この歌声
響け 遠くまでも
あの空の彼方へも 大切な すべてに届け
涙のあとにも 見上げた夜空に 希望が光ってるよ
僕らを待つ 群青の町で
きっと また会おう
あの町で会おう
僕らの約束は 消えはしない 群青の町で
また 会おう 群青の町で・・・