エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ジャコウアゲハが心配

2016-07-11 | 自然観察

 

今日、御薬園へジャコウアゲハの幼虫を見に行った。

今、羽化を待っている時期か、いつ行っても沢山いた幼虫が、全く見られなかった。

しばらく待っていると、♂が飛んできて、♀が産卵行動で脚で葉を触るのと同じ行動をしている光景を見た。驚きだった。

まさか、黒い♀がいるのかと思えるような不思議な行動だった。

やがて、♀が1頭訪れ、さかんに産卵の機会を探り始めた。ようやく、丈の低い葉に止まり、ゆっくり産卵。

数卵を産むところをゆっくり見せてくれた。愛おしさが込み上げた。

 ♂  ♀

 もう花が   

ジャコウアゲハは年3回発生で、目撃した夏型の生む卵は第3化で8~9月の発生だろう。

それにしても、ここ数年我が家のウマノスズクサにジャコウアゲハは飛んでこない。

塩川の田の土手に行けば必ず見られたが、最近めったに見なくなった。近いうちに、塩川の様子を見に行ってみようと思う。

多分、環境の変化で、このチョウも絶滅が心配される。

 

忙中閑の一日、オオムラサキを見にいつもの公園へ行った。

先日ヒメシロチョウの生き残る草原の草刈りにがっかりしたばかりだが、今度は、それ以上の損失を見てしまった。

なんと、樹液を出し、いつものチョウや虫たちが集まる林のレストランになっていた貴重なミズナラの大木が根本から切り倒されていた。

わずかに残る株に、ルリタテハ、コクワガタ、オオスズメバチが無心に樹液を吸っていた。

   なぜ伐採?

何故なのか。何故切り倒されなければならなかったのか。

管理事務所にいた、友達のSさんに抗議の感想を述べて帰った。

がっかりだ。どうして切り倒されなければならなかったのだ。訳を聞きたいと思う。

草刈りはすぐにまた生えるが、樹齢50~60年はあっただろう。

毎年ここに集まる昆虫たちにとっても、この損失は計り知れない。

ここへ来ると寄るもう一つの小さなレストランには、オオムラサキ、カナブン、アオカナブン、クロカナブン、カブトムシなどが集まっていた。

 

 ルリタテハ

美しい輝きに魅了された。    

   ミヤマアカネ

   まだ成熟の♂は見られない

  マユタテアカネ翅斑型♀     ♂   オオシオカラトンボ♀

 ヒメギス♀

 

早くもイチモンジセセリ  ベニシジミ

  ミツバの花に スジグロチャバネセセリ

縄張り主張ハラビロトンボ  モンキチョウ産卵アカツメクサ