エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

穏やかな 暮れの柳津

2019-12-12 | 日々の生活

お彼岸、盆、暮れには必ず柳津へ。

暮れのお歳暮まわり、お線香を手向けに従兄弟宅を訪ねた。

ついでながら、虚空蔵尊にお参りし、良寛を思い、帰りに温泉に浸かってくるのが常だ。

毎年の様子をブログに眺めると、いつの年も同じ繰り返しで歳月が流れていた。

途中、湯川の花屋に寄る。いつものようにお土産のシクラメンを求めた。

我が家にも赤と白の2鉢を求めた。

   

従兄弟宅へ寄る前に虚空蔵尊へ、目的は、数年前に雪の中に見つけた実を見つけ、木を同定すること。

脚の痛い妻を車に残し、誰一人いない境内を急ぎ足でめぐった。

以前拾った巨大松ぼっくりの木を見上げると、未だ枝に付く、白いヤニが特徴的な5~6個を確認できた。

いろいろ調べてみたが、何のマツボックリか分からないでいる。
(参考)拙ブログ 「巨大なマツボックリ」    

    blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/ac1aaae7612e392195277aff11bbe4ae

 

寒く、少し寂しかったがこころ洗われる虚空蔵尊参拝が出来た。

今年のように雪のない年もあるが、やはり、雪のにおおわれた境内には趣がある。

只見川を望む鐘突堂の脇に「良寛禅師行脚之地」の碑がある。

眼下の只見の流れに深呼吸し、しばし良寛を思った。

   「良寛禅師行脚之地」の碑 

山門からの階段を上りきった両脇に、本堂菊光堂に向かって左に丑、右に寅の石像が座っている。

丑寅の守り本尊、丑と寅を撫ぜた。我が輩戌年だが、古い石の撫で牛と、あたら良いブロンズの撫で牛を優しく撫でた。

 

   丑         寅

石の撫で牛 

従兄弟のHちゃん、叔父さんと叔母さんにお線香をあげた。

妻とMさんのおしゃべり中に、裏の沿線を通る只見線の電車を穫った。

警報音の鳴る踏切の向こうに、トンネルを抜け出た、会津若松行き上り列車が通過していった。

      

Mさんは打豆つくり中だった。

いつもの美味しい棒鱈の甘煮、お野菜などをいただいた。あちこちに、穫られない身知らず柿を眺めながらお暇した。

   

   打豆(うちまめ)とは、主に日本海側などの豪雪地帯で伝統的に作られている大豆保存食。(wikipediaより)
 

夕闇迫るころ、いつものように良寛和尚に挨拶をして月見が丘の温泉に浸かった。

参  拙ブログ 「良寛和尚像と詩碑」 2009-12-16
   blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/beb7634a2b91864d3e7dcf396dcc4056