エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

「終活」を意識

2019-12-18 | エッセイ

 

 

 

             遠い春を待つ 庭のハクモクレン、桐

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最近、「終活」という言葉を意識するようになった。

大病の度に向き合った死ではなく、思うことは、残された日々をどう過ごしたらよいかだ。

それは、時の流れがあまりに速く感じられる焦りでもある。

シーズン中は里山をめぐり癒される日々だったが、小さな虫たちが姿を消し少し寂しい気持ちでいる。

短い秋を楽しんだが、今は、晴れた磐梯を仰いだり、葉を落とした小さな庭のいのちを愛でるのみ、もう暮れの気忙しさを感じながら静かに過ごしている。

本棚を目で追い、手に取り頁をめくった。

ふと、夢中で遊んだ小さいころ、青春を謳歌したこころ、目標を求め続けた多忙なころがめぐった。

楽しかったこと、悲しいかったこと、悩み苦しんだ日々が次々に浮かび、

もう少しの間のちっぽけな人生を整理したい「終活」の思いにかられている。

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