エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

トンボ池の管理について

2014-08-05 | 環境問題

8月の「森で遊ぼう」のテーマは「水辺の生き物を探そう」

昨日、その事前の活動があった。川の危険な箇所を整備した。

 

川底の石をめくって水生昆虫を探したが、ほとんどいない。見つけたトビケラやカワゲラも1mmほどで、時期的にも少なかった。

家に戻って気がついたが、川でポケットからルーペを出して虫を観察していたが、学生時代に買った×20倍の思い出のルーペを落としてしまった。残念だ。

川の倒木、流木をきれいにして駐車場へ戻った。それからの草刈りが大変だった。

 約1時間ほどだったが、しばらく経験したことのないほど疲れた。

気温も高く、強い直射日光を浴びての作業に、疲労はこの上なかった。

作業中めまいに襲われ、その場にしゃがんだ。いつしか草刈りの音が遠のいていった。

なんとか日陰に移動して目を閉じると、若かりし頃の、同じような状況が浮かんできた。

青春真っ只中の剣道の合宿練習が浮かんできた。

今齢70に近づいたが、隣には10も上の先輩が黙々と草を刈っていた。

負けていられないと、ほとばしる汗を拭いながら深呼吸した。

そうか、あらためてずいぶん弱くなった我が身を思い人生を思った。すっかり忘れていた貴重な再体験だった。

 

昼前に作業が終わった。帰路、トンボ池へ寄った。

相変わらず地下水くみ上げのポンプは修理されていない。5~6年間に渡り水位が低下したままの池の水温は40度近かった。

さらにカヤが生い茂り、約2割ほどに狭まった開放水面には汚い藻がアオコのように浮かび、表面に油も漂っていた。

  

   

そんな中、すっかり減ったチョウトンボがひらひら舞っていた。キイトトンボがスイスイと飛び回り元気で産卵していた。あれほど活気があった池のトンボたちもすっかり減ってしまった。

池の管理については5,6年前から毎年管理者へ要望し続けてきた。つい6月にも文書で要望し提言してきた。

いよいよ堪忍袋の緒が切れた・・・。帰宅して、寄り詳しい提言をまとめ、要望書を作成した。

提言の中心は、「水生生物の生息環境の保全の視点」で池の管理をして欲しい願いだ。

明日にも再度、管理する事務所へ出向いてみたいと思っている。 

 

 


夏の自然観察会

2014-08-04 | 自然観察

    

 もり案会津支部の「夏の自然観察会」があった。
今年の会場は「御薬園」、名称の歴史を学び、薬草や園内の自然観察を楽しんだ。
副会長のWさん、一般参加者が少なく気を揉んで居られたが、参加者25名、会員20名が楽しい一日を過ごした。
 会長の歴史講話を聞き、4班に分かれて園内の自然観察へ。

  参加した小学生がオヤマボクチの”葉の裏に何かいる!”と見つけたものは、なんとジャコウアゲハの前蛹体だった。葉裏を探すと蛹が7頭もいた。

   

 我が輩、こんな所にいるはずがない???? ウマノスズクサを食べるが、近くには見つからなかった。不思議なことだと説明して進んだ。

 案内中にこの不思議が頭から離れなかった。
 昼休みに気になりもう一度現場に行って調査、初めは大発見か!と思い始めたが、なんとオヤマボクチの株から約10mは慣れたところにウマノスズクサを見つけた。

 少し残念な気がしたが、やはリと納得。そこには未だ2令の小さいのもいたし、勿論沢山の蛹が付いていた。

 一件落着だが、彼らの蛹化場所の選定の行動にはどんな条件があるのだろうか。じっと羽化を待つ彼らに聞いてみたかった。


 気温33℃、歴史ある庭園を鑑賞しながら、心字の池の周り観察した。

  

     樹齢500年を超えるコウヤマキ、ヒイラギ、モミの大木       カクレミノにフクロウの顔                    白と茶の斑入りミズヒキ


 茅葺き屋根の「お茶や御殿」で簾越しに池を眺めながらお弁当を広げた。高級なチーズケーキが振る舞われた。

   

                     

 午後からは木工クラフト。参加者は熱中して作品作りに取り組んだ。我が輩も、トンボと、孫のお土産にアンパンマン、えんぴつを作った。

  

 遠くから雷鳴が聞こえ始めた。自転車で来たので心配しながら閉会式を迎えた。

 猛暑の中だったが、楽しい思い出に残る自然鑑賞会を終えた。  (2014.8.3)

 


アメリカザリガニはどこに

2014-08-01 | 日々の生活

                                                     サルスベリ咲く

 

6年生の孫から、夏休みの理科研究に使うザリガニを捕りに行ってと頼まれた。

休み前に先生に堤出した計画書を見ると、食べ物の違いで青色のザリガニを育てたいと言う。

「これは無理だよ!遺伝的なものだから」と話し出したが、本で読んだという。

普段は歴史書ばかりに興味のある武くんがやる気満々、ジイは気が進まなかったが重い腰を上げた。

昔、5~6年前に孫たちとザリガニ採りに行った田んぼへ行ってみた。田の脇の水路を探したが全くいる気配がなかった。

車を移動させながら何カ所も探したが、見つからなかった。

何人か、農作業している人に聞いたら、最近は見かけなくなったという。どうも除草剤のせいじゃないかという結論に納得した。

あきらめて帰ろうかと思った矢先、ある内に引かれた底が土の小川に小さいザリガニを見つけた。

ようやくザリガニ発見、武くんは俄然元気付き、あちこち網ですくった。

田に流れる水路は今ほとんどがコンクリートのU字溝で、水の流れが速い。底にはザリガニはいない。

小さいザリガニ2匹に次いで、大きい赤いザリガニも見つけ、合計4匹をゲットできた。

  

  エアーポンプ 濾過器設置  濁りが取れない

家に戻り、飼育水槽の準備を手伝った。 水槽に軽石を敷いたが、濁ってしまったので濾過装置を付けた。そのうち澄んでくるだろう。

浮かべたホテイアオイの根を早速漁っていた。

今日は計画の概要を聞かされたが、ピンと来ない。でも、水泳練習や大会、ボーイスカウトのキャンプやらで多忙な武くん、やれる範囲で観察すればいいと思っている。

興味を持ってやろうとする気持ちを大切にしてやりたい。

 

庭の花も暑さにめげずに精一杯咲いている。

今日から8月だ。