中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

釣り人口減少の原因?

2010-03-06 12:26:32 | 釣り一般
 ファミコンの登場は1983年ということだから、少なくとも1970年代中盤以降に生まれた人は、TVゲームと共に育った世代だ。そしてこの世代の、多くの人達の遊びの中心がTVゲーム(携帯型、パソコン用を含む)になっているのは誰もが知っていることだろう。
 その影響か、横浜で開催された「国際フィッシングショーー」の入場者の内、中学生以下の入場者が5%減ったそうだ。
 そのゲーム内容は日々進化し、多種多様になっているが、中でもロールプレイング系という分野を覗いてみるとオモシロいことに気が付く。

 ロールプレイング・ゲーム中で一番多いのは、ファンタジーを題材にし、架空世界を舞台としてモンスター等との戦いで経験値を取得することでキャラクターが成長し、成長することで探索・行動範囲を広げるというパターンのものだ。そして、そのゲーム内で繰り広げられる冒険やバトルで使用するためのアイテムが登場する。

 そのアイテムと釣り道具とを対比させてみよう。

 まず、メインの武器である剣等が竿(+リール)だとすれば、盾等の防具が玉網(釣って手前まで引き寄せた魚をすくい取る網)と考えられる。これらはゲーム内であれば経験値等が上がったり、お金が貯まったりすると、より強力なモノが手に入るようになるが、釣りの場合でも、上級者になるほど高性能&高級なモノを「買える、買えない」は別として必要になるので、その点でも共通している。
 そして、有用なサブ・アイテム類が、道糸、ハリス、ウキ、ハリといった小物類だろう。これらのサブアイテムは、敵キャラ(=魚)の種類や性質、またはこちらの戦法によって装着し直さなければ相手を倒す(=釣る)ことが出来ないことからして、イメージが共通している。

 ゲーム内には倒すべき相手として、様々な敵が登場してくる。沢山出てくるのはザコ敵だが、これらは釣りでいうと差詰めエサ取り達だ。ザコ的の中でも結構強くて倒すのに手こずってしまうヤツがいるが、それらは外道(目的外=他種の魚)と考えられる。そして小ボスが本命でも小型、中ボスは良型、そしてラスボスが本命の大型魚といったところか?。
 フィールド内にプログラムされている神殿やダンジョンなどは、魚が潜むポイントと考えればイイだろう。

 こうやって対比してみると、ゲームというバーチャルな空間内に、ボクらが釣りをしているときに感じる「道具を手に入れ、使いこなす喜び」や、「未知との遭遇」と、それに伴う「ワクワク感」、勘を働かしての「読み」、そして、釣果を得た=ゲームでは相手を倒した時の「達成感」などの”喜び”が一通り揃っていることが解る。更には「一人でプレイして楽しい」という点でも共通している。
 ボクらの子供の頃は幸い(?)にもTVゲームが無かったお陰で、釣りを通じて”喜び”を覚えることが出来たが、若い世代(~現在の小学生)は小学校の低学年からゲーム内で上記した各種の”喜び”を経験しているワケで、早い段階でゲームによって芽を摘まれてしまうと、他の遊びに接するするチャンスや意欲が減るのは当然のことだ。勿論全ての若年層(~小学生)に当てはまるワケではないし、ゲームだけが全ての原因ではないことは理解しているが、少なくとも釣りを始め、他の遊びや趣味の人口が減っている要因ではあるように思える。

 こんな世の流れに対して一石を投じるために、オジサンとしてはここで、芥川賞受賞作家の故、開高健さんが、自身の釣り紀行である「オーパ」



の中で記している、中国に伝わる古いことわざを紹介したい。
それは、

一時間、幸わせになりたかったら
酒を飲みなさい 。
三日間、幸わせになりたかったら
結婚しなさい 。
八日間、幸わせになりたかったら
豚を殺して食べなさい 。
永遠に、幸わせになりたかったら
釣りを覚えなさい。

(幸わせ→幸せ=原文ママ)

というモノだ。

 ボクはゲーム世代に問いたい。果たしてゲームの世界=他人によって、あらかじめプログラムされたバーチャルな空間で「永遠に、幸せになれるのだろうか?」と…。(一部には存在するみたいだから、それには恐れ入ってしまうけど…)
 常にプログラムは無限の規模でランダムに書き換えられ、大いなる自然によってリセットされているから、釣りにはあらゆる可能性があり、様々な魚との出会いがあるのだ。また、行動することによって多くの仲間との出会いが待っているかも知れない。そして「漁をする」という行為は人間の心の底に眠っている”野生の本能”を呼び覚ますのだ!。役立つ場面は一生に一度有るか無いかは判らないけど、その本能を鍛錬していれば、もしもの時に貴方のピンチを救う力になるかも知れないのだ!。

 と、オジサンがこんな所で拳を上げてはみても実際問題として、届きはしないんだろうナ…。

 「ただし」と、先輩としては忠告をしておく。もし仮に釣りの世界へ入ってきたのなら、深入りのし過ぎは禁物だ。釣りを覚えて「永遠に、幸せになった人」は多いが、中には「幸せな結婚」生活が”三日”とは言わないまでも、かなり短くなった人も居るからだ。
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釣りに行けないときは…

2010-01-16 12:36:07 | 釣り一般
 「釣り人たる者、釣りに行けなくても準備を怠ってはいけない。」
 とはいうものの、マァ世の中には無頓着な人も居て、リールからは異音が出ていたり、竿の尻栓が塩ガミして、一生抜けない状態になっていても平気な人もいるんだけど…。
 このボクはどちらかというと、釣具や車などの道具類は現場では思いっきり使い込み、後でキッチリ手入れや整備をするタイプだ。

 今冬は事情があって釣りに行けない状態が続いていたので、堪らず竿を部屋の中で出していたのだが、実釣中は気にならないが、こうやってじっくり見る機会があると、結構傷付いてしまっているのに気付く。
 磯釣りにしたって、渓流釣りにしたって、まわりが岩だらけの状況が多いので釣りの最中によほど置き場所に注意していないと簡単に傷付いてしまうのだが、実は、最近では市販品のコンパウンド(研磨剤)の技術が進んで、近頃では道具類のキズは簡単に消せてしまうようになっているのだ。今回は竿のキズ消しを紹介するが、同じ要領で車の塗装の補修も出来るので、釣り人以外の方でも覚えて損はないと思う。

 まず用意するのは、当然傷付いた竿だが、コレには程度があって、下地まで見えているモノは当然磨きだけでは補修が出来ない。ただし、繊維の内部に水が染み込むのはよくないので、後で紹介する方法をとって欲しい。(車の場合は錆防止になる。)消せるキズの深さの目安は「上から水をかけて濡らすと消えるキズ」といったところだ。(キタナらしいけど、ツバでもOK)

 次に用意するのはコンパウンドを始めとするケミカル・グッズ類だ。

                 
                 「左上から時計回りに綿棒、クリア塗料、スプレーワックス、
                            キズ消しコンパウンド(荒、細セット)、ウインドウ撥水剤」

 これらはホームセンターの自動車用品コーナーで簡単に手に入るが、基本のコースだと全てを揃えなくてもイイので、後の説明を見て判断して欲しい。

 それでは実際にキズを消してみよう。

 まず最初にキズの確認だ。S中硬の文字の左側に注目して欲しい。

                 

 次にコンパウンドを適量絞り出す。この場合は細目と鏡面仕上げのセットだったので、その中では目の荒い、細目から始めたが、傷が深い場合は中細目といった、もう少し荒目のコンパウンドを別途に購入して、それから磨き始めた方が早く仕上がる。

                 

 この後ウエス(ボロ布)で磨き込むのだが、あまりやりすぎると塗装面がはげてくるので、時々、から拭きをして様子を見ることが必要だ。特に荒めのコンパウンドからやり始めた場合は当然削れるのが早いので要注意だ。

 下の写真がキズが消えた様子。

                 

 このままでは、むき出しの状態なので、スプレーワックスを塗って仕上げる。

                 

 そして、ワックスを拭き取ると完成。

                 


 もし、キズが深い場合や、下地が見えている場合は、一度クリアー塗装(綿棒で塗ると良い)を塗り、完全に乾かした後で、そのクリア塗装が盛り上がっている部分と周囲との差が無くなる程度まで磨くとイイだろう。
 また、ウインドウ撥水剤は、その名の通り強力な撥水=水玉効果で車窓に着いた水滴を簡単に吹き飛ばすことが出来るようになるのがうたい文句だが、コレを磯竿に使うと、雨やシブキがかかっても道糸が竿にまとわり着かないようになる効果がテキメンに発揮される。ただし、ボクが普段使っているシマノ製のロッド(全てが当てはまるとは限らないけど)は大丈夫だったが、溶剤が強力そうなだけに塗装の質を選ぶかもしれないので、目立たない部分で試した後、自己責任で塗布して欲しい。(勿論、車の塗装面には使用しないこと!)

 ピカピカ、あるいはそれに近付いたロッドは使って気持ちがイイし、オークションに出品する際も高値が期待できるだろう。
 「皆さん、お試しあれ」と締めくくりたいところだが、当然頻繁に研磨を繰り返すと、塗装が無くなってしまうので「ほどほどに!」といったところだろうか?…
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明日こそは…と思ったものの…。

2009-01-31 17:14:09 | 釣り一般
 本題に入る前に…。
 前々回のブログで”八丈島のきょん”が絶滅させられたと、ここで書いてしまったが、実はその”きょん”は山羊とは別種で絶滅なんかしていないことを知った。
 ”きょん”とは山羊ではなく、海外から持ち込まれた鹿に近い動物で、現在のところ八丈島の飼育施設では増えすぎて、出産調整をするほど増えているらしい。
 しかしながら、普通の山羊が八丈小島で絶滅(駆除)させられたのは事実ということだ。
 で、私たちが聴いてきた話はいったい何だったのだろうか?…。
 しかしながら、民宿で見たこれ

は、ただの山羊だったということは間違いないだろう。

 この場を借りて、このブログを見ている方々、並びに”八丈島のきょん”の皆様?にガゼネタを発信しましたことを深くお詫びいたします。

と・こ・ろ・で、

 先週より持ち越していた釣行がまたもやピンチだ。今日土曜日迄は南東からのウネリが入りアウト。明日は吹き返しで北西からの強風が吹き、場所が限定されると思うので、愛媛県方面は見送った。目を紀東方面に写すと明日はやれそうな感じもしないではないが、今日のウネリがどのくらい取れるかがカギになりそうだ。まぁ近頃運がないので、行ったは良いが、乗れる磯数が少なく、混み混みになりそうなので、ここは諦めることにしたのだ。

 で、またインドアなネタを…。

 私は日本史が大好きで、ややオタク気味になってしまうくらいなのだが、その中でも、ありきたりながら戦国時代や幕末は大好きだ。しかし、ここ近年は大正~昭和20年にかけての時期に大いなる興味が湧き立ってくる。
 よくこの時期は「教科書では教えてもらえない時代」といわれるが、まさしく闇の中のような印象で、そこで何があったのか?という部分が近代という近くて、確実な資料が残り、生き証人も居る時代でありながら、何故か非常に判り辛い時代である。だからこそ好奇心が湧いてくるのだが、その闇の中に連れて行ってくれる小さな光の一つが、佐野眞一著の三作

だ。
 一番左の「阿片王」は里見甫(さとみ はじめ)という人物が戦前~戦中にかけての時期に中国国内で阿片を売っていた様を描いたノン・フィクションもので、何故輸出品もろくになかったあの時代の我が国が、巨大な軍艦を何隻も保有できたのか?という謎を解くキーワードをもらった気になれる一作だ。
 続いて真ん中の「甘粕正彦 乱心の曠野」は映画ラスト・エンペラーなどでとりあげられている「冷酷な諜報員」適な人物像のウラやその周囲に何があったのかが理解できる。
 そして、一番右の「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」は我々本土の人間が知らない、太平洋戦争後~本土復帰の間に何があったのかという、大変興味深いテーマで、今現在、読破中の本でもある。

 と、マァ、今回は「興味のある方はどうぞ」ということだけなのだが、ワタシ自身がどこにも行けず、モンモンとした日を過ごしているだけに、大した内容ではないことをお許し下さいマセ。
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寒波到来

2009-01-24 15:04:16 | 釣り一般
 本来なら、明日の日曜日にグレを狙ってどこかへ向うつもりであったのだが、前回の八丈島で懲りているせいか、今週末から週明けにかけての寒波到来の予報に早々と中止が決定している。

 考えてみると、ここ近年の冬は、訪れは遅いものの、一旦冬になるとしっかり寒波がやって来たりして、割と順調のような気がするし、「本当にに温暖化しているの?」と思ったりもする。そう言えば、最近CO2削減を呼びかけるCMや報道が減っているような気がするし、東京あたりでは今までリサイクルするからウルサく分別しろと言われていた食品トレー(容器)が、燃やすゴミの部類に入ったと聞く。なにやらトーンダウンの傾向だ。
 もちろんエコはコストが掛かるので、昨今の不景気な状況下にあっては声高に叫ぶことができないのかも知れないが、本当のところはドーなのだろうか?。

 ここ一年ほど、インターネット配信の「ミランカ」
http://miranca.com/
というサイトの中にある「博士も知らない日本のウラ」
http://miranca.com/entry/article6
というのを興味を持って見ているが、この配信サイトの39-1~2に出ている東京工業大学の丸山茂徳教授は、「太陽の黒点の活動から推測すると、寒冷化してゆくだろう。」と力説されていた。更に、昨年の秋には「温暖化によって洪水が起こる」と叫んでいた朝日新聞が11月21日の科学面で「太陽元気なし 地球に寒冷化の恐れ」と載せていたというから驚きだ。

 いったいどっちなの?と言いたいが、やはりハッキリと答えが出ていないようだ。だとしたら、以前にも書いたけど、これからは周りから伝え聞いたり紙面で知る環境問題よりも、日頃から自然に親しみ、肌で感じることによって、環境問題に対する判断を行い、日頃からムダにゴミを出したりせず、自然に対してローインパクトな生活を心掛けることが大切だと思う。例を挙げる迄もなく、川を汚す原因のほとんどの部分は近隣住民の生活排水と不法投棄いう現実を知るべきだ。

 で、この「博士も知らない日本のウラ」というシリーズ、元は無料で15日ごとに更新されていたのだが、この不景気の影響でメインスポンサーが降りてしまい、一旦は更新が打ち切りになり、最終回を迎えている。今ではバックナンバーを有料で見るしかないのだが、内容は大変面白く、まさしく「目からウロコが落ちる」ような話が多く、皆さんにお勧めの配信サイトだ。
 前述の丸山教授以外では30-1~2、36-1~2の苫米地教授の話は面白く、コレを見てから映画の「ボーン・アイデンティティ」から始まるボーン・シリーズを見るとおもしろさが倍増すると思うし、33-1~2に出ている町山智浩さんの話を聞けばアメリカの現状がよく理解できる。

 釣りに行けない週末に、暇つぶしで見るには勿体ないくらい面白いサイトだ。
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大阪湾が釣り禁止になるかも?

2008-09-27 17:41:55 | 釣り一般
 少し前、新聞各紙を賑わしていたようだけど、大阪湾内の一部が釣り禁止になるかも知れないというような記事が出ていた。そしてその動きは各地に広まるかも知れないというのだ。
 話の概要は、誤って落水した釣り人の遺族が管理責任を問うて訴訟を起こしたことが直接の原因らしいけど、それ以外にも港湾施設内の金網や進入防止柵を破壊する釣り人が多いうえ、お決まりのゴミ問題等が加味された結果という事だ。

 「我々釣り人は港湾施設や漁港のグレーゾーンの中で釣りをしている」ということを最近釣りを始めた人の中で、知る人は少ないだろう。
 その昔、旧釣りサンデーの小西和人さんらが中心となって「入り浜権運動」というのをやっていた。これは、高度成長期の中、埋め立て地がドンドン増えた結果、護岸などで囲った内側は工場などの私有地とされ、立ち入り禁止となったが、元々砂浜などの水際は誰が入っても良かったハズなのに、その権利が奪われてしまう事に対する権利の回復を願う運動だった。時は釣りブームで釣り人口が多かった事も手伝って、この運動はかなり「大きな声」になり、やがてキケンな場所以外では大目に見てもらえるようになっていった。しかし、明確に権利として認められてはいない。
 そんな中で我々は大阪湾でチヌやハネなんかを釣っていたわけだが、ゴミだらけであったり、柵や屏を壊されていたり、違法駐車が繰り返されている釣り場は多い。水死された方の遺族にとっては悲しみを何処にぶつけて良いのか判らなくて公の管理責任を問うたのだろうが、管理する側にとっては数々の問題点から考えると禁止する方向に傾きたくなってゆくのではないのだろうか。
 私の職場の横はチヌやハネがそこそこ釣れる釣り場として釣り人がやってくるが、駐車マナーが悪いヤツに注意すると、逆ギレされることが何度もあるし、水道を勝手に使うために門扉を乗り越え、ついでにその門扉を壊すヤツや、敷地内で放便(野グソ)するヤツもいる。特にゴミをまき散らすヤツは頻繁に出没する。こんな事を繰り返されれば、私が釣り人でなかったら、とっくに港湾局なんかに訴えていただろう。また、釣り人以外の話では、近くの甲子園の浜で「焼き肉ヤロー達(バーベキューとは言ってやらないのだ。)」が食い終わった後に道具一式現場にそのまま置き捨てている事もある。

 海や浜で遊ぶのは我々の権利だ。しかし、最低限の義務(マナー)すら守れないようでは閉め出されても仕方がないのだ。ここを見ている人にはそんな大バカヤロー人は居ないだろうけど、モラルレス人達は早く絶滅してほしいものだ。
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過去の栄光 その3

2008-09-13 17:17:41 | 釣り一般
 ネタが無いときに使う手段=今回は過去の栄光その3なのだ。

 この魚

は現在の自己記録になる、口太グレの53cmだ。釣ったのは今から約5年前の2003年10月の後半、旧釣りサンデーから出版していた頃の「磯釣りスペシャル」の取材中だった。場所は愛媛県の宇和島市からニュ~ッと突き出た三浦半島にある蒋淵(こもぶち)というところから出船する、黒島2番のシモリという磯だ。
 この日は小潮であまり動かず苦戦していたが、急にイズスミが掛かりだしたのをキッカケに、好転し始めた。何度かコッパグレを釣った、その後にドロ~ンとウキが入って行くのを合わせた後にコイツが掛かったのだが、その衝撃は今でも忘れられない。
 この後も47cmを釣って意気揚々と引き上げ、「今回の磯スペも大成功!!」と西宮へと帰る途中にかける、当時釣りサンデーの担当スタッフだった、ホソダさんへの電話も自慢タラタラの様子だったに違いない。

 が、しかしである。幸運もココまでだった。しばらく経ったある日、釣りサンデーが週刊誌や別冊(磯釣りスペシャル等)を含むその全てを廃刊するとの知らせが…。それは後ろから棒で殴られたような衝撃だった。
 で、ボツになる寸前に、せっかく釣った魚が勿体ないと、ホソダさんの計らいで実現したのが、旧釣りサンデーの最終号

への転載なのであった。それは私が雑誌の表紙を飾った最初で最後の瞬間(?)でもあった。
 オモシロかった(当時のスタッフの方には申し訳ないけど…。)のは、当時釣りサンデーの廃刊は関西一円でも衝撃的だったことから、各ニュースでも採り上げられ、その度にアナウンサーやコメンテーターが私の写真が載った表紙を見せながら話をしていたことだった。

 今はもう思い出話の一つになってしまったが、当時写真ページの担当というか、チーフカメラマンというべきか?だったホソダさんは、見事に「磯釣りスペシャル」と「ちぬ倶楽部」を復活させ、フッシング・ブレーンのボス・ホソダ(つまりは社長さんね。)として活躍されているのをご存じの方も多いことだろう。まぁ、この口太グレはいろんな意味で思い出深い魚なのである。
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過去の栄光 その2

2008-07-05 16:15:58 | 釣り一般
 タダの自慢に過ぎないかもしれないが、お付き合いを願おう。というところで、第二弾はマダイ編だ。

 このマダイ

は2006年、5月に釣ったモノだ。前回と同じ舞鶴の大栄丸の船長に撮ってもらった写真なので頭と尾ビレの一部が欠けているが、全長は86cmある。場所は前回のヒラマサと同じ、丹後半島経ヶ岬沖にある白石グリ周辺だが、そのやや北側に位置する深場だ。釣り方は前回説明した完全ふかせとは違って「天秤ズボ」という仕掛だ。
 これを簡単に説明すると、オモリをセットした天秤に撒き餌カゴ(コマセカゴ)をつけ、その先に6~20mのハリスをつけた仕掛ということだ。もちろん狙いは船の直下だが、関西では少人数制のところが多いので、オモリの大小やハリスの長短、更に船長の指示ダナの何処を攻めるかがカギになってくる。
 釣ったことがある人は解ると思うけど、マダイは底を切るまでの強い引きをかわすと、中層部で何度か抵抗があった後は、割とすんなり上がってくることが多い。そして最後は腹をひっくり返すようにしてボカッと浮いてくることが多いので、無理に引っ張り合いをしなければ、釣るのは割と楽な魚だと思う。
 実はコレ以前に、福井県の玄達瀬での「完全ふかせ釣り」でも全く同じ86cmを釣っているので、写真のマダイは自己タイ記録ということになる。
 また、磯釣りでは五島列島の福江島での75cmが最高記録になる。この時はハリスが1.7号、タナが3ヒロという事もあり、走り回られた末での釣果だったので、やや苦労したが、それでもどこかで余裕を持っていた。
 こう考えてみると、マダイはそんなに難しい魚ではないような気がする。特に船から狙う場合は特にそう思う。実際、仕掛の扱いに苦労しなければ、80cm級はおろか、90cmの前半クラスまでなら通い続けている内に、いつかは釣れる魚ではないかと個人的には思っている。(ただし、90cm後半は「釣るのが難しい」ということではなく、絶対数が少ないから巡り会う確率が極端に少ない。その上の1m越えは更に少ないので、尚更だ。)
 だから、自分的には魚拓サイズは95cm以上だと思うので、マダイに関しては魚拓すらとっていない。

 以上は、オキアミを餌にした釣りの場合の話なので、他の疑似餌系統の釣りではどうなるのかは全然知らない。だが、特殊な釣りをしない限り、マダイの大型は割とポピュラーな魚だと思うので、皆さんもその内に当たると信じて、どんどんチャレンジしてほしいと思う。
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過去の栄光 その1

2008-06-28 11:39:49 | 釣り一般
 梅雨に入り、釣行のペースが落ちている。まぁ、これから先も暑くなる一方なので、ネタ薄になって行くだろう。だから、ここは安直にも、過去の栄光にすがって記事を書いていこう。

 で、今回はヒラマサ編。

 写真は舞鶴の大栄丸の船長が撮ったモノなので、後ろが欠けているけど、サイズは堂々の1m3cm!もある。釣った日時は2005年の4月で、場所は日本海の丹後半島、経ヶ岬沖にある「白石グリ」という、この地域では超有名な自然の魚礁だ。

 釣ったのはいわゆる「完全ふかせ」というシステムだ。これは80号クラスの外ガイド仕様の船竿に、回転のスムーズな両軸受けリール(フリー時の回転さえ良ければ、電動でも可)のタックルを組み、道糸はフロロ・カーボンが必須になるが、それの6号(近場の標準用)~8号(大型や潮流が速いポイント用)をリールに300m巻いておく。仕掛は3本バリ以上にして全長20mくらいのバカ長いモノにする人もいるが、これは多分、道糸にナイロン糸を使用していた頃の名残だろう。だから私の場合は短めの6m、2本バリが標準だ。この仕掛と道糸をローリング・スナップ・サルカンの5号で連結するのだが、連結する部分は長目のチチワにしておいてスナップに掛けるようにする。
 この仕掛の最大のポイントはタナとりで、これは2つをリンクさせつつ、組み合わせていく。
 1つ目は「送り出し」という作業で、これは道糸を出していく最初の段階で、あらかじめ、手でたぐるか、リールから引き出しつつ竿をフリップさせるかして、無抵抗でドバッと出すことを指す。この無抵抗で出す量を10mとるのか、20mとるのかで仕掛の初期段階での沈み具合を調節する。
 2つ目は水中ウキと、オモリの使い分けになる。これは何も着けずにサルカン1個のみの状態が標準仕掛だとすると、それに加えて前述した連結部のチチワに結んだところにラグビーボール型の「発泡シモリウキ」を通し、その大小(サイズは5~8号)で仕掛の浮き具合を調節し、オモリの大小(B1こから丸玉オモリの2号まで)で沈み具合を調節して仕掛全体のタナとりを行う。
 この2つを組み合わせ、タナがバッチリ決まると、潮流に大きな変化がない限りアタリが続くのだ。この日も写真のヒラマサ以外に90cm台を4本釣ったが、時合いは2時間ほどの間だった。
 で、そのアタリはクラッチを切り、潮流に合わせて逆転し糸を送り出していたリールの回転が、ブースト・アップしたターボ・エンジンのように急回転で回りだすのだが、この瞬間がタマラナイのだ。そしてやり取りはその暴力的な引きに対応すべく「必死のパッチ(古~!)」でリールを巻くのだが、ヒラマサはブリと違って海中にある沈み瀬に向かって全パワーを出して突進してゆく。これが根ズレで糸を飛ばす原因になるのだけど、このスリルがまたタマラナイのだ。

 私がやっている「完全ふかせ」のスタイルは、福井県沖にある「玄達瀬」で地元の漁師兼、釣り船の船頭に教えてもらったものだ。このスタイルをそのまま、前述の経ヶ岬の他、山口県の萩沖にある見島周辺に持ち込んでも大成功しているので、何処でも通用するのは間違いないだろう。
 
 しかし、私は長らく船釣りをやっていない。何故ならココ近年、日本海のヒラマサの回遊量がかなり減っているからだ。例年なら、秋~初冬は萩沖、4~5月は経ヶ岬沖、そして夏には福井沖の玄達瀬に行けば高確率に出会えていたのであるが…。やはり、温暖化のせいなのだろうか?いずれにせよ、早く回復してほしいものだ。
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エビ撒き釣り その2

2008-04-28 09:07:05 | 釣り一般
 今回は「助っ人」も参加し、必勝態勢で2回目のチャレンジとなった。
 その助っ人のベテランエビ撒き釣り師さんの話を要約すると、個々の海底の地形や海流によるポイントの優劣は別として、このあたりの埋め立て地では、ほぼ全周で釣れるので、必ず風裏に入るのが鉄則らしい。これは生きエビ(シラサエビ)という軽いエサを撒きつつ釣る釣りなので、向かい風だと成立しないからだという事だが、よく考えてみると、前週の釣りでは向かい風になった瞬間にマキエサが飛ばず、無反応の世界になったいたので、これはうなずける話だ。それと、もう一つのアドバイスは春という不安定な時期なので、北風が吹いて水温が下がったと思われる日にはできるだけ水深のあるポイントを狙うという事だった。
 そこで今回は付近の埋め立て地の中でも水深が深い深江浜での釣りになった。結果は実質4時間ほどの釣りで、この程度のサイズ

を中心にセイゴからハネクラス(最大で50cmくらい)を3人で15本以上と、マズマズの成績だった。
 取材も大成功の内に終了し、ホッと胸をなで下ろす事ができた週末だった。

 さてさて、今週はゴールデン・ウィークなので、我が家も山梨方面でキャンプの予定だ。キャンプ場近くの川ではヤマメが生息しているらしい。その他、家族で管理釣り場にも行く予定なので、楽しみは多い。次回は釣った経験のないヤマメの写真(できれば川で釣った天然の方)が掲載できれば良いのだが、結果はどうなるのだろうか…。
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エビ撒き釣り

2008-04-21 08:59:52 | 釣り一般
 いつもの「磯釣りスペシャル」や「ちぬ倶楽部」ではないけど、とある取材のため、近場にある「南芦屋浜」でエビ撒き釣りをすることになった。
 南芦屋浜といってもかなり大きい埋め立て地なので、事前に他人様のブログを頼りに、色々と情報を収集すると、結構釣れているではないの。この時期シラサエビを撒いて釣る=エビ撒き釣りをすると、かなりの確率でハネ(スズキとセイゴの中間で50~60cmクラスを指す。)とチヌが釣れているようだ。中には50cmを越える大チヌも出ている。
 詳しくは他人様のブログだが、
http://jack-in-the-box.cocolog-nifty.com/banchounikki/
や、地元釣具店のH.P.
http://www.ama-esa.com/
を見て欲しい。
 これらを見れば、阪神間の埋め立て地のあらゆる場所で、釣れているのが判るだろう。
 でも、よく考えると、今から28年前、このあたりの埋め立てはまだ完成しておらず、石積みの外枠だけがあった頃、当時高校生だった私と友人たちは夏場になると夜釣りをするために、このあたりをチャリンコをコギコギしつつ、うろついていたが、当時でも47~8cmのチヌは釣っていたから当然と言えば当然だろう。
 そんな事を思い出しつつ、昨日の日曜日にチャレンジをしたが、結果はボーズでアタリもなし。同行者にブチ切られ(チヌの大型?)が一発のみだった。特に風向きが北寄りに変わった後は先日の大雨の水潮がまわり、完全に生命反応が海から伝わらなくなっていた。
 そんなこんなの大敗の結果だったので、作戦を練り直して出直しすることになった。次回には良い知らせができるかも知れないので、しばらくはお待ちを…。
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