中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

今秋の舞鶴

2014-10-25 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■「完全フカセの秋」の開幕■

 失敗続きの後、連発する台風のために釣り期を逃してしまったタテ釣りの後は、そろそろ釣れ始めるであろう、ヒラマサを狙うつもりで、約4ヶ月半ぶりに舞鶴沖を訪問した。
 しかし、若狭湾周辺の海域では、秋の気配が感じられるようになって以降、ヒラマサの釣果は極端に少なく、ここ近年に続いた大回遊の気配は既に無くなっているかのようだ。
 それだけに物足りなさもあったが、「マダイでも何でも、そこに居るモノを狙って、一日楽しく過ごそう。」の、気楽な気持ちに切り替えて、釣行当日を迎えた。
 今回乗船したのは、多数の釣り船が存在する舞鶴周辺にあって、ボク的信頼ランクではトップクラスの船長が操船する滝ヶ浦遊船所属の日本海41で、目指したのは秋色の気配が始まった京都府経ヶ岬沖の白石グリだ。

 
■動かない底潮■

 午前11時からの実釣は完全フカセ仕掛で始まった。しかし、東方向から強めの風が吹き、それに押された潮に乗って一旦は西へ流れるが、底潮が動いておらず、流した仕掛が真下から上がってくるという、完全フカセ釣りにはかなりキビシイ状況だった。しかも一流しに15分も掛かるため、効率が悪い。そのため、一時間が経過した後は、一旦完全フカセ釣りを中断して白石グリの周囲にある深場の魚礁周りに移動し、”そろそろ回遊しているかも知れない?”メダイを狙うことになった。

●完全フカセ仕掛けでスタートしたが…●

 移動中に天秤ズボの仕掛をセッティングしての再スタートになった。

●続いて天秤ズボ仕掛に●

 しかし、心機一転をしたのは人間だけで、潮の傾向は一向に変わらずだった。何も起こらないまま投入を繰り返しているうちに、やがて底潮が動き出したのだが、アンカーロープに向かって流れるという、最悪の潮で、ロープに絡んだ結果、ついには船中の三人が天秤ごと取られてしまうという事態になり、万事休す。浅場に戻って再度完全フカセで狙うことになった。

●釣果はシキシマハナダイのみ…●


■動きだした潮■

 深場でアンカーロープに流れた潮は西から来る本命潮だったので、魚の食いが立つかも知れない良い傾向だった。しかし、如何せん風は東方向から吹いているため、移動当初は釣り辛いままだったが、やがて船位が変わって右舷の垂直方向に流れてゆくようななった。
 人間側が都合が良く流せるようになったのと同時に現金なモノで、この日初めてマトモなアタリが出るに至った。

●ようやく曲がる竿●

 竿を叩くような引きからすぐにマダイと判断したが、大したサイズではないようだ。
 そして難なく食べ頃サイズ(約50cm)のマダイをゲットした。

●船長の、”神経抜き”サービス●

 ボクの一匹を皮切りに、入れ食いという程ではないが、船中で誰かの竿がポツポツと曲がるという連発傾向になっていった。
 

●もう一丁●


●ボクには、このサイズばかり…●

 右舷から横一列に並ぶ状況だったので、船長も舳先から助っ人として竿を出すことになったが、この人は「釣らせる船頭は釣りもウマい」の格言?通りであり、気付けば短時間で竿頭級の釣果を上げていた。

●船長のやり取り●

 その後も退屈しない程度に全員にアタリが続き、中型マダイを中心に、イサギやハマチの釣果がボチボチと続いたままで日没の納竿時間を迎えた。

●アタリは日没まで続く●


■エサの違いか?■

 当日はヒラマサのアタリはとうとう出なかったが、船長は、「もしかすると、オキアミを食わず、小魚を追っているのでは?」と言っていた。事実、釣れたマダイの口からは3cmほど超豆アジらしき魚が吐き出されていたから、その説は正しいのかも知れない。だとすれば、これから水温が下がるとヒラマサを始めとする青物もオキアミエサに口を使うようになるだろうから、こっちとしては「そうあって欲しい」と願うばかりだ。
コメント
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