■食いが落ちている近況■
3月中旬から釣れ始めた経ヶ岬沖の、春のヒラマサ釣りも終盤戦に入って釣果が落ちてきているようだ。前回お伝えしたように荒天のため、これまで2回しか釣行チャンスが無く、「終わるまでに、もう一花を…。」との思いから、何とか休暇をとって乗合船の空きスペースへと転がり込んだ。
今回乗船したのは西舞鶴から出船している大海丸さん。この船も「航行海域にヒラマサがいる限り、それを狙い続ける」という、熱き船長さんが操船するから、この地区では安心して“お任せ”できる船の一つだ。
■理想の潮■
今回もトモ側の釣り座だったため、竿は短め。その扱いにも慣れてきたので、後はブリ族や小マサではない本命が掛かってくれるのを待つばかりだ。
気になる潮具合だが、当日は西からの本潮で、しかもやや速めだが釣り易いスピードで流れてくれるうえ、二枚潮等の複雑さも無いという、理想の潮が流れていた。
「これはイタダキ!」との思いで、仕掛けの投入を開始する。すると数投目から、ボク以外の竿が曲がり始める。ほとんどがブリ族のようだが、中には小マサが1本混じっていたので、アタリの無いボクは少しあせりを感じていた。
しかし、ボク以外の仕掛けはセッティング上、手前の、深めの層に入っているようだったので、「自分の釣り方を突き通す!」の固い意思を持って、ヒラマサが浮上してくるであろう、皆よりは少し先の“エサがギリギリ残る層”を狙って、浮力の調整を繰り返していた。
■やっとの1本■
そうこうしているうちに1時間以上が経ち、発泡ウキが8番+6番のセッティングではサシエサが残るようになったので、「もしかして?」との思いから、8番が1個のセッティングに変更した。そして、その仕掛けが137mに達した頃、「ブーンッ!」の音と共に待望の急速逆転が始まった。
すかさず、糸フケを取って、アワセを入れる。それがキマッた瞬間、ドスンといった感の衝撃があったため、「こりゃ本物かも!」との思いで、やり取りを開始する。
開始早々からすでにリールの巻上げは止まっていたので、道糸を掴んで強制的にリールへ送り込んでやると、頭がこっちを向いたのか、以後は多少の締め込みはあるものの、割りとすんなり気味に引き寄せられて来た。
「そこそこサイズかな?」との思いの反面、「手前に来ての横走り(ブリ族がよくやる動き)だけはヤメてくれ!」との思いが沸いてきたが、船下に着てからの動きも申し分ない「体験した人のみが知る、あの動き」だったため、ここからゆっくりと時間をかけて引き寄せ、無事にネットイン。
及第点のサイズだったが、「春は、もう釣れないままで終わるかも?」との思いが巡っていた中での、一月ぶりの、このクラスとのご対面はプチ感動の瞬間だった。
■好潮は続くが■
ようやくの1本の後、続くヒラマサを狙って投入を繰り返すが、続くアタリは出なかった。船中を見回しても同様で、時折来るアタリは、ハマチ~メジロのブリ族からのものばかりになっていた。しかもその出具合や、回数が良好な潮の流れとは反比例する、「何かがおかしい」の感が漂っていた。
「もしかして?」の思いがあったため、船長に確認してみると、「カタクチイワシが入っているので、オキアミへの反応が落ちている。」とのことだった。
「やはり…。」と、合点がいったが、こればかりはこちらの努力の範囲外なので、ひたすら釣り続ける他は無かった。
潮が緩むとエサが盗られ、速まるとエサが残るという状況がずっと続く中、5時間以上に渡って調整を繰り返し、何とか遭遇点を探ったが、前半の期待感に満ちた展開とは裏腹なまま、納竿時間がやってきた。
悲しいかな、ボクの努力に報いてくれるヒラマサは最初の1本以外には無かった…。
■春ヒラマサ・ラスト釣行■
残るチャンスはあと1回。当日に得た感触では、ヒラマサの気配はまだあるように感じた。今回の結果が、なし崩し的な「滑り込みセーフの釣果」とならないようにするには、次回の、春季最後の釣行日までにオキアミへの反応が回復していることが条件となる。それは「ヒラマサのみぞ知る」だが、兎にも角にもラストの大逆転が起こって春季ヒラマサ釣りが、感動のエンディングと共に終えられるかどうかは明日(5/21)の釣行にかかっている。果たしてその結果は…。
3月中旬から釣れ始めた経ヶ岬沖の、春のヒラマサ釣りも終盤戦に入って釣果が落ちてきているようだ。前回お伝えしたように荒天のため、これまで2回しか釣行チャンスが無く、「終わるまでに、もう一花を…。」との思いから、何とか休暇をとって乗合船の空きスペースへと転がり込んだ。
今回乗船したのは西舞鶴から出船している大海丸さん。この船も「航行海域にヒラマサがいる限り、それを狙い続ける」という、熱き船長さんが操船するから、この地区では安心して“お任せ”できる船の一つだ。
●出船準備中の大海丸さん●
■理想の潮■
今回もトモ側の釣り座だったため、竿は短め。その扱いにも慣れてきたので、後はブリ族や小マサではない本命が掛かってくれるのを待つばかりだ。
●今回のタックル・セッティング●
気になる潮具合だが、当日は西からの本潮で、しかもやや速めだが釣り易いスピードで流れてくれるうえ、二枚潮等の複雑さも無いという、理想の潮が流れていた。
●100mあたり、4分40秒●
「これはイタダキ!」との思いで、仕掛けの投入を開始する。すると数投目から、ボク以外の竿が曲がり始める。ほとんどがブリ族のようだが、中には小マサが1本混じっていたので、アタリの無いボクは少しあせりを感じていた。
しかし、ボク以外の仕掛けはセッティング上、手前の、深めの層に入っているようだったので、「自分の釣り方を突き通す!」の固い意思を持って、ヒラマサが浮上してくるであろう、皆よりは少し先の“エサがギリギリ残る層”を狙って、浮力の調整を繰り返していた。
■やっとの1本■
そうこうしているうちに1時間以上が経ち、発泡ウキが8番+6番のセッティングではサシエサが残るようになったので、「もしかして?」との思いから、8番が1個のセッティングに変更した。そして、その仕掛けが137mに達した頃、「ブーンッ!」の音と共に待望の急速逆転が始まった。
すかさず、糸フケを取って、アワセを入れる。それがキマッた瞬間、ドスンといった感の衝撃があったため、「こりゃ本物かも!」との思いで、やり取りを開始する。
●ようやく曲がる、スフィンクス251●
開始早々からすでにリールの巻上げは止まっていたので、道糸を掴んで強制的にリールへ送り込んでやると、頭がこっちを向いたのか、以後は多少の締め込みはあるものの、割りとすんなり気味に引き寄せられて来た。
「そこそこサイズかな?」との思いの反面、「手前に来ての横走り(ブリ族がよくやる動き)だけはヤメてくれ!」との思いが沸いてきたが、船下に着てからの動きも申し分ない「体験した人のみが知る、あの動き」だったため、ここからゆっくりと時間をかけて引き寄せ、無事にネットイン。
及第点のサイズだったが、「春は、もう釣れないままで終わるかも?」との思いが巡っていた中での、一月ぶりの、このクラスとのご対面はプチ感動の瞬間だった。
●85cmの、ヒラマサと呼べるサイズ●
■好潮は続くが■
ようやくの1本の後、続くヒラマサを狙って投入を繰り返すが、続くアタリは出なかった。船中を見回しても同様で、時折来るアタリは、ハマチ~メジロのブリ族からのものばかりになっていた。しかもその出具合や、回数が良好な潮の流れとは反比例する、「何かがおかしい」の感が漂っていた。
「もしかして?」の思いがあったため、船長に確認してみると、「カタクチイワシが入っているので、オキアミへの反応が落ちている。」とのことだった。
「やはり…。」と、合点がいったが、こればかりはこちらの努力の範囲外なので、ひたすら釣り続ける他は無かった。
●ブリ族が竿を曲げてくれるが…●
潮が緩むとエサが盗られ、速まるとエサが残るという状況がずっと続く中、5時間以上に渡って調整を繰り返し、何とか遭遇点を探ったが、前半の期待感に満ちた展開とは裏腹なまま、納竿時間がやってきた。
悲しいかな、ボクの努力に報いてくれるヒラマサは最初の1本以外には無かった…。
■春ヒラマサ・ラスト釣行■
残るチャンスはあと1回。当日に得た感触では、ヒラマサの気配はまだあるように感じた。今回の結果が、なし崩し的な「滑り込みセーフの釣果」とならないようにするには、次回の、春季最後の釣行日までにオキアミへの反応が回復していることが条件となる。それは「ヒラマサのみぞ知る」だが、兎にも角にもラストの大逆転が起こって春季ヒラマサ釣りが、感動のエンディングと共に終えられるかどうかは明日(5/21)の釣行にかかっている。果たしてその結果は…。