一口に電動リールと言っても、近頃ではサイズ展開が豊富になっているが、今回は京都府経ヶ岬沖の白石グリや福井県鷹巣沖といった、特別ラッキーな場合を除いて、ヒラマサの最大サイズが1m前後と想定するポイントで使用する、中型クラスの電動リール編。以前に書いた事とダブる部分もあるので、適当に飛ばして読んでもらって結構だ。
また、手巻きリールを除外したのは、ヒラマサを引き寄せる際に「なるべくポンピングしたくない。」事と「仕掛の回収に時間がかかる」事による手返しの減少を嫌って近頃ほとんど使用していないせいであって、つまりは現在のボクのスタイルに合わないからだ。したがって、内容の全てが当然、ボクの主観から来るモノであり、他人のスタイルを否定するワケではない事をことわっておく。
これまでに完全フカセ用に導入したリールは27機種になる。内、手巻きが6機種になり、メーカー比で言うと、シマノ製が16に対してダイワ製が11になる。
こうやって数えてみると、自分でも「随分コロコロと…。」と思わなくもないが、昔とは違ってオークションの発展により、個人で下取り(?)に出せるので、気に入らない部分があると手放し、他を試すチャンスが増えているからだ。
手にしたリールには一発で「こりゃダメだ。」というのもあったが、ノーマル状態ではダメでも、工夫によって何とかなる物もあって、一台一台が思い出深い。そんなリール達を「ヒラマサ狙いがメイン」の、ボクなりの解釈で書いてみようと思う。
■完全フカセ用電動リールに不可欠な要素■
完全フカセ釣り用リールに不可欠な要素は、①「フリー回転が滑らか」、②「巻き上げスピードが速く、かつ強力」、③「スムーズなドラグ」だと思う。だが、それら全てを備えたリールは残念ながら存在しない。 で、あるから、結局はどこかで妥協するしかない事を頭に入れておいて欲しい。
①の条件が必要なのは、回転抵抗が大きいと仕掛が浮いてしまって、マキエサが通る筋から完全に離れてしまうからであり、これは急潮時になると更に顕著になって、お手上げとなるからだ。②の条件が必要なのは、アタリが出た際に素早く糸フケを巻き取って、がっちりとフッキングさせたい事と、やり取りの初期段階で先手を取りたい事、そしてアタリが無い時に少しでも速く仕掛を回収して手返しを増やしたい事からだ。また、③に関しては「言わずもがな」だろう。
最近ではパワータイプとスピードタイプが選べる機種もある。こういった機種内の選択であれば、ボクの場合、スピードタイプになる。その理由は、ある程度のヒラマサの疾走に遭遇すると、どの道、巻上げが停止してしまうので、「だったら、手手繰り(てたぐり=道糸を手で掴み、強制的にリールに道糸を送り込む作業)を駆使して出来る限り早く巻き取ってやろう。」がボクのスタイルだからである。
■必須条件①の観点から■
必須条件①の、「フリー回転の滑らかさ」の観点から言うと、中型クラスでは、最高値のダイワ・シーボーグ500ATが多数のボールベアリング支持の恩恵を受けて、それこそ売り文句の「ウルトラ・フリー」を実現しているのでトップに入る。
次点は同社、クラス最安値の500Fシリーズ(現レオブリッツS500と同等)になるが、これは構造のシンプルさ故だろうと思う。
そして3位は500Jシリーズになるのだが、これは500ATと同じマグシールド・ベアリング搭載であっても、ベルト駆動を採用するなど基本構造が全く異なるためか、500ATや500Fには及ばない。また、モーターやベアリングが普及タイプのレオブリッツ500Jも、回転性能に関しては、シーボーグ500Jとほとんど変わらない。
(注:ダイワのシーボーグ・シリーズに、新たに500MJが加わっている。これはまだ手に取った事すら無いのでハッキリとは言えないが、展開図を確認するとベルト駆動を廃しているので期待が持てる。)
残念ながらシマノ製品は全般的に回ってくれないのだが、実のところ、その昔はそうではなかった。と言うのも、完全フカセ釣りに電動リールが導入された初期段階ではシマノ製=97年式の電動丸3000XHが圧倒的に回っていた。40年以上前からのシマノ党を自負するボクもそれを導入し、数世代後のモデルまで使用していた。但し、ノーマル状態ではなく、リールの右サイドを分解して内部のギヤとベアリング周りと、レベルワインドのウォームギヤ周りに付着した多量のグリスを抜いた後にオイル&グリスを薄く再塗布して使用していた。
だがこの「グリス抜き」が通用したのは2010年式の完全フカセスペシャルというモデルまでだった。それより後に発売されたフォースマスター・シリーズは内部構造が大きく変わったのか、それ以降、代を重ねるごとに回らなくなってしまった。
また、同じハウジングを使用しているはずのビーストマスター・シリーズの方が、何故か回らない傾向にある。大きな違いと言えばモーターだけなのだが…。試しに所有中の3000XPをグリス抜き後に完全フカセで使用してみた事があるが、やはり思うように回ってはくれなかった。
しかし、回らないリールであっても、魚が浮いて来る春なんかだと、逆にそれが功を奏して好釣果を得る場合がある。また、対策もあって、モーターの力で強制的に逆転させる「糸送り機構」を使うと、ある程度は対応可能だ。但し、電力消費が心配なのと、自然な回転とは感覚が違う為、ボクはほとんど使用した事がない。
■必須条件②の観点から■
「巻き上げスピード&パワー」に入るが、ここではシマノのビーストマスター3000シリーズが1位になる。
なんと言っても搭載されているモーターの格が違う。メーカーがGIGA-MAXと呼ぶモーターはブラシレス構造になっているが、この種のモーターは以前から電動工具の世界でも上位機種で展開されており、搭載、非搭載のパワーの違いや耐久性等の優位性は実証済みだ。
データ上で最強なのは、同じビーストマスターでもギヤ比が低い3000XPの方で、ボク自身も所有しているが、これは天秤ズボか落とし込み用としている。このリールは8号ハリス程度の釣りだと「不必要では?。」と思うほどのパワーを備えている。「だったら、ギヤ比を上げたXSの方が完全フカセ向き。」としたい。但し、あまり良くないフリー回転性能を「どう克服するか?」という課題が付きまとうが…。
次いで同じシマノのフォースマスター3000が、ブラシレスではないものの、旧ビーストマスターにも搭載されていたMUTEKIモーターの採用で2位に入ってくる。だが、ダイワ・シーボーグ500J&500ATも同位としたい。それは、旧フォースマスターMK→現行フォースマスター→シーボーグ500J→シーボーグ500ATと、連続して4台をボクがメインとして使用していた際に、実使用時のパワー差はほとんど感じなかった為だ。何しろ1位のビーストマスターがダントツなので、今となっては2位以下での差は極僅かに感じてしまうのかもしれない。
■必須条件③の観点から■
「ドラグのスムーズさ」から言うと、これもシマノ製品が上位になる。何しろカーボンディスク・ドラグの採用は古くからであり、構成するドラグワッシャーの枚数も4枚以上になって久しい。
で、1位はビーストマスター&フォースマスターになる。何故同位かというと、同じグレード(単価¥550)のカーボンドラグワッシャーが6枚で構成され、構造も同じになっているからだ。
シマノ製品の嬉しい点は、最大ドラグ値とワッシャー枚数の違いはあれど、ハイエンドモデルから普及モデルまで、中間値での調整幅が広い点にある。
次いで2位がダイワ・シーボーグ500Jになる。このリールのドラグは5枚のカーボンドラグワッシャーで構成されているが、中間位置での調整時にスムーズさに欠ける、クセのようなモノがあった。
また、余談になるが、ダイワのハイエンドモデルである500ATは、旧モデルのZ500MMと部品単価が同じ3枚構成のカーボンドラグワッシャー仕様であり、設計に古さを感じる上に、ボク自身、中間位置での調整時にいつも苦労している。
(注:ドラグに関しては釣り人側のクセや好みがあるので、「自分に合わないからダメ。」というワケではない。)
■理想の完全フカセ用電動リール■
以上、解説してきたように、必須条件全てが上位の電動リールは存在しないので、「行きはダイワ、帰りはシマノ」なんて話を船上でよくしているのだが、現行モデル中に「これを発展させてくれれば…。」と思う機種がある。
まず一つ目。シマノ製品の中に、ビーストマスター2000というモデルがある。このリールは、巻き上げ力とスピードが一回り大きい3000XSと、ほとんど変わらない。しかもフリー回転性能はかなりのモノになるハズだ。と言うのは、以前に、この原点にあたるフォースマスター2000MKを所有していたのだが、これが今までの経験中、フリー回転性能がダントツの一番だったのだ。このリールはクラッチをオフにするとレベルワインドが電磁力で中央に戻って固定される。この時点でレベルワインドのギヤ駆動はキャンセルされるが、この状態ではレベルワインドのリングを通る抵抗はあるものの、回転系では恐らくスプール軸と両サイドのベアリングのみの抵抗しか掛かっていない=手巻きのイシダイリールと近い状態になっているのだと思う。
この回転性能とモーターがブラシレスになってパワーアップした魅力、そして実績のあるドラグ構成で導入を検討中なのだが、フロロカーボンラインだと、6号が250mしか巻けない点と、スプール軸が細いので、ラインの糸グセがきつくなる点が残念だ。
ここで力無い一個人のリクエストだが、出来ればこの、2000の機構のままでスプール軸を太くした3000番の販売をシマノさんにお願いしたい。(残念ながら、MD3000はフロロカーボンライン向きではない。)
次いで、ダイワさんには、ドラグの再構築が必須条件になるが、超音波仕様ではないライン入力法を採用したシーボーグ500FTの、復刻版の販売をお願いしたい。
だが、釣り人口の減る中、少数派の完全フカセ釣り師の為に新型リールの開発は、両メーカー共に厳しいだろうな…。
以上、改めて記すが、全てはボクの主観であって、他の釣り人から観れば違った意見が出てくるのは当たり前の話。その辺をサジ加減して読んでいただきたい。
また、この記事は’20年初頭での話。以降、事情が変わっているので、秋に記した「’20年版 完全フカセ・タックル 〜中型電動リール漂流記」も併せて読んでいただきたい。
また、手巻きリールを除外したのは、ヒラマサを引き寄せる際に「なるべくポンピングしたくない。」事と「仕掛の回収に時間がかかる」事による手返しの減少を嫌って近頃ほとんど使用していないせいであって、つまりは現在のボクのスタイルに合わないからだ。したがって、内容の全てが当然、ボクの主観から来るモノであり、他人のスタイルを否定するワケではない事をことわっておく。
これまでに完全フカセ用に導入したリールは27機種になる。内、手巻きが6機種になり、メーカー比で言うと、シマノ製が16に対してダイワ製が11になる。
こうやって数えてみると、自分でも「随分コロコロと…。」と思わなくもないが、昔とは違ってオークションの発展により、個人で下取り(?)に出せるので、気に入らない部分があると手放し、他を試すチャンスが増えているからだ。
手にしたリールには一発で「こりゃダメだ。」というのもあったが、ノーマル状態ではダメでも、工夫によって何とかなる物もあって、一台一台が思い出深い。そんなリール達を「ヒラマサ狙いがメイン」の、ボクなりの解釈で書いてみようと思う。
■完全フカセ用電動リールに不可欠な要素■
完全フカセ釣り用リールに不可欠な要素は、①「フリー回転が滑らか」、②「巻き上げスピードが速く、かつ強力」、③「スムーズなドラグ」だと思う。だが、それら全てを備えたリールは残念ながら存在しない。 で、あるから、結局はどこかで妥協するしかない事を頭に入れておいて欲しい。
①の条件が必要なのは、回転抵抗が大きいと仕掛が浮いてしまって、マキエサが通る筋から完全に離れてしまうからであり、これは急潮時になると更に顕著になって、お手上げとなるからだ。②の条件が必要なのは、アタリが出た際に素早く糸フケを巻き取って、がっちりとフッキングさせたい事と、やり取りの初期段階で先手を取りたい事、そしてアタリが無い時に少しでも速く仕掛を回収して手返しを増やしたい事からだ。また、③に関しては「言わずもがな」だろう。
最近ではパワータイプとスピードタイプが選べる機種もある。こういった機種内の選択であれば、ボクの場合、スピードタイプになる。その理由は、ある程度のヒラマサの疾走に遭遇すると、どの道、巻上げが停止してしまうので、「だったら、手手繰り(てたぐり=道糸を手で掴み、強制的にリールに道糸を送り込む作業)を駆使して出来る限り早く巻き取ってやろう。」がボクのスタイルだからである。
■必須条件①の観点から■
必須条件①の、「フリー回転の滑らかさ」の観点から言うと、中型クラスでは、最高値のダイワ・シーボーグ500ATが多数のボールベアリング支持の恩恵を受けて、それこそ売り文句の「ウルトラ・フリー」を実現しているのでトップに入る。
次点は同社、クラス最安値の500Fシリーズ(現レオブリッツS500と同等)になるが、これは構造のシンプルさ故だろうと思う。
そして3位は500Jシリーズになるのだが、これは500ATと同じマグシールド・ベアリング搭載であっても、ベルト駆動を採用するなど基本構造が全く異なるためか、500ATや500Fには及ばない。また、モーターやベアリングが普及タイプのレオブリッツ500Jも、回転性能に関しては、シーボーグ500Jとほとんど変わらない。
(注:ダイワのシーボーグ・シリーズに、新たに500MJが加わっている。これはまだ手に取った事すら無いのでハッキリとは言えないが、展開図を確認するとベルト駆動を廃しているので期待が持てる。)
残念ながらシマノ製品は全般的に回ってくれないのだが、実のところ、その昔はそうではなかった。と言うのも、完全フカセ釣りに電動リールが導入された初期段階ではシマノ製=97年式の電動丸3000XHが圧倒的に回っていた。40年以上前からのシマノ党を自負するボクもそれを導入し、数世代後のモデルまで使用していた。但し、ノーマル状態ではなく、リールの右サイドを分解して内部のギヤとベアリング周りと、レベルワインドのウォームギヤ周りに付着した多量のグリスを抜いた後にオイル&グリスを薄く再塗布して使用していた。
だがこの「グリス抜き」が通用したのは2010年式の完全フカセスペシャルというモデルまでだった。それより後に発売されたフォースマスター・シリーズは内部構造が大きく変わったのか、それ以降、代を重ねるごとに回らなくなってしまった。
また、同じハウジングを使用しているはずのビーストマスター・シリーズの方が、何故か回らない傾向にある。大きな違いと言えばモーターだけなのだが…。試しに所有中の3000XPをグリス抜き後に完全フカセで使用してみた事があるが、やはり思うように回ってはくれなかった。
●ビーストマスター3000XP●
しかし、回らないリールであっても、魚が浮いて来る春なんかだと、逆にそれが功を奏して好釣果を得る場合がある。また、対策もあって、モーターの力で強制的に逆転させる「糸送り機構」を使うと、ある程度は対応可能だ。但し、電力消費が心配なのと、自然な回転とは感覚が違う為、ボクはほとんど使用した事がない。
■必須条件②の観点から■
「巻き上げスピード&パワー」に入るが、ここではシマノのビーストマスター3000シリーズが1位になる。
なんと言っても搭載されているモーターの格が違う。メーカーがGIGA-MAXと呼ぶモーターはブラシレス構造になっているが、この種のモーターは以前から電動工具の世界でも上位機種で展開されており、搭載、非搭載のパワーの違いや耐久性等の優位性は実証済みだ。
データ上で最強なのは、同じビーストマスターでもギヤ比が低い3000XPの方で、ボク自身も所有しているが、これは天秤ズボか落とし込み用としている。このリールは8号ハリス程度の釣りだと「不必要では?。」と思うほどのパワーを備えている。「だったら、ギヤ比を上げたXSの方が完全フカセ向き。」としたい。但し、あまり良くないフリー回転性能を「どう克服するか?」という課題が付きまとうが…。
次いで同じシマノのフォースマスター3000が、ブラシレスではないものの、旧ビーストマスターにも搭載されていたMUTEKIモーターの採用で2位に入ってくる。だが、ダイワ・シーボーグ500J&500ATも同位としたい。それは、旧フォースマスターMK→現行フォースマスター→シーボーグ500J→シーボーグ500ATと、連続して4台をボクがメインとして使用していた際に、実使用時のパワー差はほとんど感じなかった為だ。何しろ1位のビーストマスターがダントツなので、今となっては2位以下での差は極僅かに感じてしまうのかもしれない。
■必須条件③の観点から■
「ドラグのスムーズさ」から言うと、これもシマノ製品が上位になる。何しろカーボンディスク・ドラグの採用は古くからであり、構成するドラグワッシャーの枚数も4枚以上になって久しい。
で、1位はビーストマスター&フォースマスターになる。何故同位かというと、同じグレード(単価¥550)のカーボンドラグワッシャーが6枚で構成され、構造も同じになっているからだ。
シマノ製品の嬉しい点は、最大ドラグ値とワッシャー枚数の違いはあれど、ハイエンドモデルから普及モデルまで、中間値での調整幅が広い点にある。
次いで2位がダイワ・シーボーグ500Jになる。このリールのドラグは5枚のカーボンドラグワッシャーで構成されているが、中間位置での調整時にスムーズさに欠ける、クセのようなモノがあった。
また、余談になるが、ダイワのハイエンドモデルである500ATは、旧モデルのZ500MMと部品単価が同じ3枚構成のカーボンドラグワッシャー仕様であり、設計に古さを感じる上に、ボク自身、中間位置での調整時にいつも苦労している。
(注:ドラグに関しては釣り人側のクセや好みがあるので、「自分に合わないからダメ。」というワケではない。)
■理想の完全フカセ用電動リール■
以上、解説してきたように、必須条件全てが上位の電動リールは存在しないので、「行きはダイワ、帰りはシマノ」なんて話を船上でよくしているのだが、現行モデル中に「これを発展させてくれれば…。」と思う機種がある。
まず一つ目。シマノ製品の中に、ビーストマスター2000というモデルがある。このリールは、巻き上げ力とスピードが一回り大きい3000XSと、ほとんど変わらない。しかもフリー回転性能はかなりのモノになるハズだ。と言うのは、以前に、この原点にあたるフォースマスター2000MKを所有していたのだが、これが今までの経験中、フリー回転性能がダントツの一番だったのだ。このリールはクラッチをオフにするとレベルワインドが電磁力で中央に戻って固定される。この時点でレベルワインドのギヤ駆動はキャンセルされるが、この状態ではレベルワインドのリングを通る抵抗はあるものの、回転系では恐らくスプール軸と両サイドのベアリングのみの抵抗しか掛かっていない=手巻きのイシダイリールと近い状態になっているのだと思う。
この回転性能とモーターがブラシレスになってパワーアップした魅力、そして実績のあるドラグ構成で導入を検討中なのだが、フロロカーボンラインだと、6号が250mしか巻けない点と、スプール軸が細いので、ラインの糸グセがきつくなる点が残念だ。
ここで力無い一個人のリクエストだが、出来ればこの、2000の機構のままでスプール軸を太くした3000番の販売をシマノさんにお願いしたい。(残念ながら、MD3000はフロロカーボンライン向きではない。)
次いで、ダイワさんには、ドラグの再構築が必須条件になるが、超音波仕様ではないライン入力法を採用したシーボーグ500FTの、復刻版の販売をお願いしたい。
だが、釣り人口の減る中、少数派の完全フカセ釣り師の為に新型リールの開発は、両メーカー共に厳しいだろうな…。
以上、改めて記すが、全てはボクの主観であって、他の釣り人から観れば違った意見が出てくるのは当たり前の話。その辺をサジ加減して読んでいただきたい。
また、この記事は’20年初頭での話。以降、事情が変わっているので、秋に記した「’20年版 完全フカセ・タックル 〜中型電動リール漂流記」も併せて読んでいただきたい。