中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

リチウム・ポリマー バッテリー・ユニットの自作 ~その3

2020-05-02 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 ~その2から

 今回はいよいよユニットの制作に入る。

■電極外出しタイプ■

 一番スタンダードなのがプラス・マイナスの電極が出ているタイプ。欠点としては電極が剥き出しのため、そこが腐食しやすい事と、船の揺れ等で電極が船体の金属部他に触れるとショートする危険性がある事が挙げられる。ボクの場合はそれが怖いので、EVAケースに入れて使用している。
 揃えるパーツは前週に紹介した、バッテリーサイズに合ったバッテリーケース、ヒューズ&ヒューズホルダー、電極用ボルト&ナット(画像ではスピーカーターミナル)、T型コネクター、リード線、ボルト径に合ったターミナル端子、デジタル電圧計もしくはリポバッテリー・チェッカーになる。
 画像を参考に製作者自身で考え、制作して欲しいので、細かな配線法を一から記す事は省くが、それらを繋いだのが下画像の3タイプになる。

●デジタル電圧計装着タイプ●


●リポバッテリー・チェッカー装着タイプ●

 なお、電極は防水の為、必ずパッキンを挟んでから締め込む事。

●水道用のパッキン●

 別タイプとしてTRUSCO社製の防水ケースに収めたタイプを下に紹介するが、こちらはデジタル電圧計装着タイプで、バッテリーを2本収納しておいて、1本目の容量が落ちるとフタを開けて2本目に繋ぎ直す方式だ。

●TRUSCO社製のケース仕様●

 2本収納タイプは、~その1で紹介した、「同時購入の同一商品同士」を2本並列で繋いで容量を稼ぐ方法でも使用可能だ。その場合並列変換アダプターを使用すると簡単に出来るが、リポバッテリー・チェッカーをそれぞれのリポバッテリーに装着する必要がある。

●並列変換アダプター●


■ダイレクトイン・タイプ■

 次に紹介するのは、前週にお知らせした、電極を外に出さず、リールの電源コードがケースからダイレクトに出ているタイプだ。
 用意するのは電動リールの電源コード、

●コード端はカット、もしくはネジを外しておく●

バッテリーサイズに合ったバッテリーケース、ヒューズ&ヒューズホルダー、T型コネクター、リード線、ゴムグロメット、デジタル電圧計もしくはリポバッテリー・チェッカーになる。

●揃えるパーツ類の一部●

 そしてそれらを配線したのが下の画像になる。

●ダイレクトイン・タイプの完成品●

 コードを通す部分にグロメットを入れて防水するのだが、コード径にぴったり合うサイズを探し出せなくて、隙間が空いてしまったので、セメダイン・スーパーX2でコーキング処理している。

●セメダイン・スーパーX2●


:追記:
 この記事に対してのコメントで、「防水型キャプコン」の存在を教えていただき、それを導入したところ、グロメットを使うよりも、遥かに安心できる防水力を得た。記事を読む方々も下画像を参照し、制作して欲しい。

●防水型キャプコン●

で、下のようにバッテリーを繋いで完成。

●リポバッテリー他の装着時●

 ウォーターガード400を使用した場合、5000~6000mAhクラスのリポバッテリーが1本しか入らないので、1日の使用では容量が足りず、途中で交換が必要になるが、強みもある。朝マヅメでフル充電の16.8Vパワーを使った後は、昼からのダレる時間帯に向けて徐々にパワーダウンして行き、入れ替え後は夕マヅメに向けて再び16.8Vパワーを得るという効率の良い流れが出来るのだ。
 また小型・軽量であるため、ネオプレン製等の伸びの良いペットボトルケースに入れて、ベルト等に通せば腰吊りタイプとして、ストラップ付のボトルケースに入れて肩から吊るせばショルダータイプとして使用出来るようになり、機動力が上がる。但し、そのためにはコードが足下の邪魔にならないよう、巻いた状態でタイラップ等でまとめておく、または予めコードが短い状態で制作しておく必要がある。

●腰吊りタイプ●

 だが、これとは反対に、一日交換を気にせずしたい場合はウォーターガード800で制作し、リポバッテリーを2本入れて並列変換アダプターを介して使えば大丈夫だが、リポバッテリー・チェッカーをそれぞれに装着する必要がある。

※注意事項
 最近、電動リール用コードの汎用品の中に、「シマノ・ダイワ兼用」と、説明されている事がある。だがネジ径やプラグ径が同じであっても、電極棒の太さはシマノの方がやや太い。従って兼用で使い、シマノで使った後にダイワを使うと、接触不良が発生し易くなる。実際にボクは接触不良を起こした経験があるので、シマノで使用した後は針を電極の受け側に刺し、少しこじて狭める事にしている。


■EVAケース・タイプ■

 次は、釣具を仕分け収納するためのEVA製ケースを利用する方法だが、数あるケースの中でも防水性が一番高いと思われるのが、第一精工のタックルキューブシリーズになる。似たようなタイプの他社製品は、ファスナー周りからの水漏れが発生し易い。だがこのケースはその部分の素材&構造が全く違うのだ。
 で、バッテリーケースとして最適なのが、1212というサイズになる。

●タックルキューブ1212●
 この中に配線ごと仕舞い込んで、ファスナーの隙間から上画像の様に、電動リールコードの細い部分だけを出すようにすれば良いのだが、船の揺れ等で配線が暴れてショートする事の無いよう、接続箇所とヒューズ回りだけを収納するケースも制作してみた。
 用意するパーツは下画像に示す。

●接続ユニットのパーツ●

 そして完成したのが下画像のユニットだ。

●接続ユニット●

 ただし、ワニグチクリップを噛ませる部分に改良が必要で、現在も最適パーツを物色中だ。

 すべてを納めると下画像の様になる。

●実使用時の状態●
 このタイプはケース内の余裕が大きいため、入れ替え用の、予備のリポバッテリーも収納できるし、並列での使用等、自由度が大きいのが特徴で、電動リールのコードが無加工で使用できる点がありがたい。

 「本当にくどい!」と思われるかも知れないが、バッテリーユニットの制作、使用、管理等、全て自己責任で行う事。

 以下、~その4へ続く


コメント
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