中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’21 玄達瀬釣行 ~5回目

2021-08-14 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 ラストスパートに入った今年の5回目。これ迄とはかなり状況が変わっていた。

■ブッ飛び潮■

 いつものように約一時間の航海で現着したが、晴海丸の船長宛に先行していた僚船から「ブッ飛び潮に変わっている。」との連絡が入った。当初は前日まで攻めていたポイント周辺で大型を狙う予定でいたのが「到底、仕掛が入らない。」との判断で、仕方なく浅場を攻める事になった。
 玄達瀬の浅場と言えば中期以降は「小型の数釣りポイント」になり、ボクらのグループの場合は、「どうしても、そこでしか釣りが成立しない日」のみに仕方なく入るが、今年はその小型の群れがほとんど入っていないので、逆に「少しはましな型が掛かるかも?」と、僅かな期待はあった。

●100mあたり2分チョイ●


■浅場ポイント■

 速い潮流に対応させるため、まずはB.B.入りサルカン2号を1つと水中帆を装着し、「見せかけのブッ飛びかどうか」を探ってみる事にした。というのも今期、たとえ速い潮であっても上潮のみの場合があって、そうなると攻め方が変わってくるからだ。
 幸い上下差が少なく、普通に流せる潮になっているようだった。
 その実、数投の間で普通に流したが、サシエサは残ったままだった。そこで思い切って送り出し量を40mにして早くなじませてみた。想定ポイントは150m先辺りだったので、120mまで出た時点で20秒の張りを入れてみると140m付近でラインが走った。
 そこそこのサイズだったが、当日1本目をゲットする。

●80cmジャスト●


 続いてを狙っていくと、今期お馴染みの失速。結局浅場では、口太グレやチビマサを虐待気味に追加するだけにとどまった。


■中弛み■ 

 イマイチな状況に移動を決意し、続いては足下の水深が45mラインでの竿出しになった。
 ここでは釣友が70cm台後半のヒラマサをゲットしたが、単発で後が続かなかった。
 次いで潮が緩む気配があったので、深場も覗いてみたが、やはりそこを攻めるにはまだ速すぎで、どうにもならなかった。


■大型の登場も…■

 残り時間はドンドン消費され、2時間強となっていた。
 最終に入ったポイントは、昼過ぎに入った45mラインの近くだったが、やや潮が緩んでいて、魚探に映る様子も変化していたし、流れにも落ち着きが見え始めていた。

●100mあたり4分強●

 船長の想定した距離は150mだった事と流速から、「発泡ウキは8番を1個、送り出しは25m、120m出た時点で30秒止め、そこから先は、リールのメカニカルブレーキを絞って流す」というパターンを組んで流し始めた。
 だが、第一投目は180mで回収したものの、サシエサはしっかりと残っていた。ここで考えられる次の手段は「もう少し深く沈めて同距離まで流す」か、「同じセッティングで流す距離を延ばす」だが、迷う間もなく、隣で釣友が70cm級のヒラマサを掛け、そのアタリが出た距離が210mと聞いたので、続くニ投目は距離を延ばす方を選択した。
 それに合わせて、張る位置等も変化させ、「送り出しは25m、150mまでラインが出たら30秒の止めを入れ、そこから先はメカニカルブレーキを絞る」パターンを組んだ。(発泡ウキは8番を1個のまま)
 仕掛は潮に乗ってグングンと流れて行き「そしてボクのリールも210mでアタリが…」と言いたいところだったが、何事も無く素通りしてしまった。仕方がないので220mまで達した時点で210mまで巻き戻し、「泣きのもう一回」を試みた。しかし、これでもアタリが出ない。「ならば250mまで流したら回収しよう。」と、とりあえず続けて流し続けてみた。
 すると、238mで急速逆転が始まった。
 アワセを入れた後の衝撃と、竿の曲がり具合、それにリールの唸り具合から推定メーター前後級と判断し、引き寄せを開始した。今年の玄達瀬では味わった事の無い数度の結構な締め込みをかわし、無事足下の水深分まで誘導に成功。「あとはここで相手の体力を消費させねば。」と、「押さば引け、引かば押せ」で、慎重に距離を詰めて行った。
 しかし、好事魔多し。「もう獲れるだろう。」と判断しつつあったその時、フッと重みが消えてしまった。
 悲しみに打ちひしがれながらハリスをチェックすると、何と無傷。単純なハリ外れだった。アワセはキッチリと入れていたので、恐らく運悪く唇の薄皮部分にハリ掛かりし、やり取りの際中に穴が広がって外れたモノと推測される。
 「このサイズを釣りに来ているのに…。」と己の運の悪さを呪ったが、この日はこれで終わらなかった。玄達瀬は別の意味で実力を垣間見せてくれたのだ。


■怒涛の2時間■

 ハリ外れの次の流しでも同じパターンで流してみる事にした。すると、全く同じ238mでラインが走った。

●曲がる!、マッドバイパースティング●

 先ほどとは違って、楽なやり取りでゲットしたのは、80cmのヒラマサ。続いて90mで40cm級の口太グレが当たってきた。長年この魚を狙ってきた経験から、「グレ類が口を使うのは潮が良い証拠」と理解しているが、次の流しでは50cm程の尾長グレが掛かり、ますます潮の良さを痛感した。
 そして次の流しでは120mでの止めを開放したとたんにアタリが出て、80cm弱のヒラマサをゲットする。
 ここから先は、どこで何が喰うかは別として、同じパターンで流していると、書けばクドくなる程アタリが続いた。

●曲がる!、曲がる!、マッドバイパースティング●

 途中メジロが掛かってジャマをされたり、オマツリしてのハリ外れはあったものの、何と15投連続でアタリが続き、最終の流しでも当日最長寸のヒラマサが登場してシメを飾ってくれた。

●81cm●


●私の釣果の殆どはラスト2時間でゲット●



■最終局面の展開■

 長らくこの地に釣行を重ねてきたが、空クジ無しでこれほどアタリが続いたのは初めての経験だった。当日感じた潮流の様子、釣れ具合等様々な要素から、恐らくこれは遅れていた夏の潮=直接対馬暖流の影響を受ける潮がストレートに入ってきている影響だと思う。
 「ますます期待が持てる…。」と続けたいところだが、8月15日で解禁期間は容赦なく終わってしまう。残すところ釣行チャンスは一回となったが、最後に一矢報いる事は出来るのだろうか…。
コメント
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