■変わらない状況■
例年よりも遅れてスタートした白石グリでのヒラマサ狙い。その後に上向いた日がわずかにあったが、良い船で1~2本という日が多く、パッとしない状況が続いている。原因としては、水温上昇が遅れていた事とベイトになるイワシ類が多い事だが、それだけなら、「いずれは好転して…」と、考えられなくもないが、それらとは別次元の、回遊量そのものが少ない事が理由なら今年全体の流れに繋がるだけに、かなり気になってくる。釣行日近辺でも、イワシ類が沸いてオキアミへの反応が鈍い日があっただけに、不安は膨らんでいた。
そんな状況を嫌って90cm台前半クラスのヒラマサなら堅調で、それと共にマダイやイサギのお土産が一杯付く冠島周辺にほとんどの船が向かう中であっても、「狙いはメーターオーバー!」の一発狙い.。そんな思いに応えてくれる、いつもの日本海41さんに乗船して現地へと向かった。
■出足は好調?■
現着し、早速潮流を計ってみると、ボク的にはベストの速さで流れていた。

投入後、周囲ですぐにイサギが釣れ始め、しばらく経つと船首で80cm台前半のヒラマサが登場した事から「今日は高活性でイケルかも?」という印象だった。しかし、イサギらしき魚が当たったものの、ハリ外れ。それ以外ボクには全くアタリが出ないままに、開始1時間半ほどで周囲のアタリも沈黙し始めた。
この状況に「デカいのが周囲に居るのかも?」と思い、ここでそれに合わせた仕掛の浮力を調整しようと、一思案。「少し沖のエサが盗られる層の上か、手前の下層か?。」との判断に迷ったが、ここまでの活性感から「上」と判断してまずは100mで40秒の停止。そこから先は仕掛の張りを強めて流してみた。とりあえず180mまで流してみたが、エサが盗られたので発泡ウキの7番、それでも同じだったので8番にして流していた。
「これでダメなら、手前の深いところかな?」なんて考えていると、右隣りでアタリ・アラームが鳴って、目をやると物凄い勢いでスプールが逆転していた。そしてこれでゲットしたのが1m5cm。話を聞くと浮力体は装着せずに送り出しを多めにとったという事で、どうやらボクの判断とは反対の「手前の下層」に仕掛けが入っての結果だったようだ。自身が狙っていいるつもりだったサイズだけに判断のマズさを悔やんだが、後の祭り。以後は潮流の流速が落ち、角度も変わってイサギすらアタらない、沈黙の時間がやって来た。
■最後っ屁■
角度が変わり、エサが盗られるだけでほとんどなにも掛からない状況下、船長が移動を決意したがそこもダメ。次いで潮流の角度が変わったのを受けて全範囲調子のよかった位置に戻る事になった。
再々スタート後はポツンとイサギやマダイを周りで喰わせていたが、ボクはここまで外道すら手にしていなかった。「せめてイサギでも掛かれば手掛かりになるのに…。」と思っていたが、それすら得られない状況が続き、残り時間は数回流せるかどうかとなり、完全丸ボーズを覚悟していた。
この時点ではヒラマサは手前に居るのだろうと予測していたが、B~4Bのガン玉を打っての探りでは答えが得られなかったので、「ここはシンプルに」と、小型の水中帆とサルカンのみとして送り出し量の調整と張り具合での調整に変更した。
最初の流しは送り出しが30m、この頃になると緩み始めていた潮流に対しては100mで40秒の張りを入れて150mで回収したが、これも空振り。残り時間は3投程度。エサが盗られていたので、送り出しは15mとし、同じ位置で張ってやろうと流し始めたが、その前の78mでリールが「ブィーンッ!」と急速逆転を開始したの受け、この日初めてのやり取りを開始した。
しかしながら、この日のヒラマサが喰ってきた距離よりもかなり短い点と、殆ど掛けた実績のない時間帯という事から、当初は「正体はブリ族?」と、思わなくもなかったが、その後の走りからヒラマサと確信する。

求めていたキョーレツな引きではなかったが、贅沢を言えるハズもなく、味わいながらも慎重に距離を詰めて無事にネットイン。

ようやくの一本に安堵したが、満足したワケではない。更にサイズアップすべく残り2投を行ったが、続く魚はないままに、この日の釣りが終わった。
■今後の展開は?■
当日のヒラマサは限りなくマグレに近い状態で得た結果だが、それを含めて全てのヒラマサが手前の深い層で喰って来た事と、隣の1m5cmが船上で、かなりの数のイワシを吐いていたのを目撃した事もあって、最上段で記した「パッとしない状況」は「かも?」の域を超えて現実となりつつある。但し、これは昨年から続く傾向であるため、そこからの経験から「数は出ないが、最小限をひねり出す」ための方策は頭に浮かんでいる。今後はそんな攻めを実践してゆくつもりだが、果たして結果はどうなる事やら…。
ではあるが、苦労してひねり出すより「スカッ」と好釣果を得た方が気持ちも晴れる。ネット情報では但馬海岸や、すぐ隣の中浜では、ようやく中~小型の回遊が本格化したようなので、少しは良い兆しが白石グリにも伝播し始めるだろう。とにかく残り少ない白石グリへの釣行と、その後に続く玄達瀬への釣行のどこかで状況が好転する事を祈るばかりだ。
例年よりも遅れてスタートした白石グリでのヒラマサ狙い。その後に上向いた日がわずかにあったが、良い船で1~2本という日が多く、パッとしない状況が続いている。原因としては、水温上昇が遅れていた事とベイトになるイワシ類が多い事だが、それだけなら、「いずれは好転して…」と、考えられなくもないが、それらとは別次元の、回遊量そのものが少ない事が理由なら今年全体の流れに繋がるだけに、かなり気になってくる。釣行日近辺でも、イワシ類が沸いてオキアミへの反応が鈍い日があっただけに、不安は膨らんでいた。
そんな状況を嫌って90cm台前半クラスのヒラマサなら堅調で、それと共にマダイやイサギのお土産が一杯付く冠島周辺にほとんどの船が向かう中であっても、「狙いはメーターオーバー!」の一発狙い.。そんな思いに応えてくれる、いつもの日本海41さんに乗船して現地へと向かった。
■出足は好調?■
現着し、早速潮流を計ってみると、ボク的にはベストの速さで流れていた。

●100mあたり5分15秒ほど●
投入後、周囲ですぐにイサギが釣れ始め、しばらく経つと船首で80cm台前半のヒラマサが登場した事から「今日は高活性でイケルかも?」という印象だった。しかし、イサギらしき魚が当たったものの、ハリ外れ。それ以外ボクには全くアタリが出ないままに、開始1時間半ほどで周囲のアタリも沈黙し始めた。
この状況に「デカいのが周囲に居るのかも?」と思い、ここでそれに合わせた仕掛の浮力を調整しようと、一思案。「少し沖のエサが盗られる層の上か、手前の下層か?。」との判断に迷ったが、ここまでの活性感から「上」と判断してまずは100mで40秒の停止。そこから先は仕掛の張りを強めて流してみた。とりあえず180mまで流してみたが、エサが盗られたので発泡ウキの7番、それでも同じだったので8番にして流していた。
「これでダメなら、手前の深いところかな?」なんて考えていると、右隣りでアタリ・アラームが鳴って、目をやると物凄い勢いでスプールが逆転していた。そしてこれでゲットしたのが1m5cm。話を聞くと浮力体は装着せずに送り出しを多めにとったという事で、どうやらボクの判断とは反対の「手前の下層」に仕掛けが入っての結果だったようだ。自身が狙っていいるつもりだったサイズだけに判断のマズさを悔やんだが、後の祭り。以後は潮流の流速が落ち、角度も変わってイサギすらアタらない、沈黙の時間がやって来た。
■最後っ屁■
角度が変わり、エサが盗られるだけでほとんどなにも掛からない状況下、船長が移動を決意したがそこもダメ。次いで潮流の角度が変わったのを受けて全範囲調子のよかった位置に戻る事になった。
再々スタート後はポツンとイサギやマダイを周りで喰わせていたが、ボクはここまで外道すら手にしていなかった。「せめてイサギでも掛かれば手掛かりになるのに…。」と思っていたが、それすら得られない状況が続き、残り時間は数回流せるかどうかとなり、完全丸ボーズを覚悟していた。
この時点ではヒラマサは手前に居るのだろうと予測していたが、B~4Bのガン玉を打っての探りでは答えが得られなかったので、「ここはシンプルに」と、小型の水中帆とサルカンのみとして送り出し量の調整と張り具合での調整に変更した。
最初の流しは送り出しが30m、この頃になると緩み始めていた潮流に対しては100mで40秒の張りを入れて150mで回収したが、これも空振り。残り時間は3投程度。エサが盗られていたので、送り出しは15mとし、同じ位置で張ってやろうと流し始めたが、その前の78mでリールが「ブィーンッ!」と急速逆転を開始したの受け、この日初めてのやり取りを開始した。
しかしながら、この日のヒラマサが喰ってきた距離よりもかなり短い点と、殆ど掛けた実績のない時間帯という事から、当初は「正体はブリ族?」と、思わなくもなかったが、その後の走りからヒラマサと確信する。

●ウレシイ、真下方向への引き●
求めていたキョーレツな引きではなかったが、贅沢を言えるハズもなく、味わいながらも慎重に距離を詰めて無事にネットイン。

●86cmのヒラマサ●
ようやくの一本に安堵したが、満足したワケではない。更にサイズアップすべく残り2投を行ったが、続く魚はないままに、この日の釣りが終わった。
■今後の展開は?■
当日のヒラマサは限りなくマグレに近い状態で得た結果だが、それを含めて全てのヒラマサが手前の深い層で喰って来た事と、隣の1m5cmが船上で、かなりの数のイワシを吐いていたのを目撃した事もあって、最上段で記した「パッとしない状況」は「かも?」の域を超えて現実となりつつある。但し、これは昨年から続く傾向であるため、そこからの経験から「数は出ないが、最小限をひねり出す」ための方策は頭に浮かんでいる。今後はそんな攻めを実践してゆくつもりだが、果たして結果はどうなる事やら…。
ではあるが、苦労してひねり出すより「スカッ」と好釣果を得た方が気持ちも晴れる。ネット情報では但馬海岸や、すぐ隣の中浜では、ようやく中~小型の回遊が本格化したようなので、少しは良い兆しが白石グリにも伝播し始めるだろう。とにかく残り少ない白石グリへの釣行と、その後に続く玄達瀬への釣行のどこかで状況が好転する事を祈るばかりだ。