今回は「泣きの一回」だったのだが…
「初心者でもメーターオーバーが釣れる!」と言えるほど、5月中半から絶好調の白石グリだったが、勿論それは条件があっての事。初夏を迎えるにあたって夏の急潮が差す日があって、そういう日に当たると、どうにも釣りにならない事も多く、ボクの経験から言うと、その境目は100mあたり2分30秒。これを超えて速まると玄達瀬の、浅場のチビ~小マサ以外は釣った経験はないのだが、釣行当日は、今期最速クラスの急潮が差していた。
●100mあたり2分チョット●
急潮時はラインが細いほど有利になるのだが、釣行時近辺ではメーターオーバーの出る確率が高いだけに7号から落としたくはなかった。6号で時折マダイを掛けるメンバーがいる中、我慢ガマンで時間が過ぎていった。
あれこれ試行錯誤しているうちに、気づけば潮流速が2分30秒台に落ちていた。これを機に3回目のアンカー位置修正が行われ、その後は展開が変わってポツポツとだが、ボクもアタリが拾えるようになっていった。しかしそれはマダイからのモノであった。
●ヒン曲がらないロッド●
そして更に潮が緩んで2分50秒台に。すると、メンバーが200mオーバーで大きなアタリを捉えた。しかし、高切れでバラしてしまう。それにつられたボクは「遠くでアタるのか。」と解釈して、盗られ気味だったサシエサの状態から発泡ウキの8番を通すことを選択した。
しかし、これに反応したのままたもやマダイ。そうこうしているうちに左サイドで大きくロッドを曲げているではないか!。そして113cmのヒラマサをゲットする。聞けばサルカンのみのを装着した仕掛を流していたようだ。こうなったのは自分の判断ミス。「手前で馴染ませるべきだった。」と思ったが、後の祭り。以後は、すぐに流速が2分30秒台に速まってしまった。最終の流しで屁の突っ張りにもならないサイズのマダイを釣ってジ・エンドとなった。
●75cmだが…●
もう1本釣って、これから先の玄達瀬釣行に弾みをつけたかったのだが、結局それは叶わずで春(?)の白石グリ釣行は終了となった。
●マダイとイサギのみ…●
今期は、最終段階に入って以降は急潮日ばかりに当たって、思うような展開ができなかった。それでもメーターオーバーは109cmと104cmの2本を出したし、数は小マサ1本を含めてちょうど10本だった。そこそこの成績は出たと思うものの、冒頭で触れたように後半は初心者でもメーターオーバーを釣ってしまうほどの好調さだったので、大きく胸を張る事は出来ないし、悔しさも残っている。
白石グリへの釣行もこれで一区切りをつけ、心機一転して6月中旬からは玄達瀬を攻めてゆく。例年のパターンだと、白石グリの釣果と連動する傾向があるので、数はともかくサイズに関する期待は大だ。「目指せ130cmオーバー!」の下、これからの、2ヶ月間のスタートラインに立つとしよう。