都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
領主に仕える隠密行動を主体とする集団。戦国時代まで、忍者は地域的に集団化した特 殊な階級であり、武士や足軽といった身分の集団とはまた別の立場にあった。
忍者、忍術は日本国内各地で集団を形成していたが、中でも伊賀と甲賀は良く知られている。忍者は上忍、中忍、下忍に身分が分かれており、上忍は伊賀では郷士(地侍)で、地主として小作人である下忍を支配していた。中忍は下忍達を率いる小頭(こがしら)である。甲賀では上忍ではなく中忍が最高位とされていた。実際に各地の戦国大名に雇われていたのは下忍達だったと言われている。
中世にはどの村落も軍事力を備えていたが、その軍事力は村落の自衛に用いられることもあり、また村落外の勢力に傭兵のように貸す場合もあった。外から連れてきた子供を訓練することもあり、伊賀では抜け忍(いわゆる脱走者)は探し出して処罰したと言う。
忍者は様々な特殊訓練を行い、特殊な道具なども所持しており、この道具を「忍具※1」、逃走術を含む種々の技術を「忍術」と呼ぶ。忍術は密教、陰陽道や、修験道の行者が用いた術(九字護身法※2、山嶽兵法など)とも関係があるとされ、現代に伝わる古武術には忍術の名残(なごり)が見られるものもある。
『萬川集海(まんせいしゅうかい):1676年藤林左武次保武著忍術兵法書』によ ると、忍術には「穏忍」と「陽忍」があるとされる。「穏忍」とは、姿を隠して敵地に忍び込み内情を探ったり破壊工作をしたりする実行部隊であり、一般的に想像される忍者とはこの時の姿である。対して「陽忍」とは、姿を公にさらしつつ計略によって目的を遂げる方法である。いわゆる謀略、離間工作などがこれに当たる。近年の研究では、身体能力に優れ、厳しい規律に律された諜報集団という面の他に、優れた動植物の知識や化学の知識を持つ技術者集団としての一面も持つことが判っている。
「歩き巫女」とか「傀儡師」と呼ばれるものたちの中には、「陽忍」もいたといわれる。これは 、芸能集団や巫女は街道を自由に往来できたからである。また、「草」と呼ばれる、その土地に居ついて何代も諜報活動を行うものも「陽忍」である。
江戸時代までは忍者という統一名称は無く地方により呼び方が異なり、「乱破(らっぱ)」「素破(すっぱ、)」「水破(すっぱ)」「出抜(すっぱ)」「突破(とっぱ)」「透破(とっぱ)」「伺見(うかがみ)」「奪口(だっこう)」「竊盗(しのび)」「草(くさ)」「軒猿(のきざる)」「郷導(きょうどう)」「郷談(きょうだん)」「物見」「間士(かんし)」「聞者役(ききものやく)」「歩き巫女」「屈(かまり)」「早道の者」などがある。
忍者の別称である「すっぱ」は“スッパ抜き”という報道における俗語の語源である。
秀吉が藤吉郎の時代に使用した、川並衆と言われる「蜂須賀小六」の一党は乱破集団であったといわれる。
また、忍者衣装は黒装束ではなく、紫色、柿色のものであった。黒は夜目に写りやすく、実際は着られなかった。女忍の赤装束などもってのほかである。もともと女忍は戦闘集団ではなく、女を武器にした諜報部隊であった。
※1「忍具」:忍者が用いる武器・道具である。
くない - 「苦無」あるいは「苦内」とも表記される。もともとは工具であり、シャベル、手裏剣などの代用にも使用された。
手裏剣(しゅりけん):手投げの刃物。形は棒状のものから十字型、円形のものまである。重くかさ張る為、通常、携帯していた数は一枚から、多くても三、四枚のみだったという。
忍刀(しのびがたな): 鍔(つば)は大き目で角張っており、下緒(さげお:紐)は普通の刀のものより長く、鞘は光を反射して目立たないように艶消しに
撒菱(まきびし):植物の種を使用したものは食用が可能だった。もともとは菱の実。
五色米:赤・青・黄・黒・紫5色に染めた米。仲間との連絡の暗号に用いた。
忍の六具:携帯用具である。編笠、三尺手拭、鉤縄、石筆(粘土、 蝋石の筆)、薬、付竹(つけだけ発火用具)。
※2「九字護身法(くじごしんぼう)」:九字(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・(行))の呪文を唱えながら手印を結ぶことによって、悪鬼怨霊を遠ざけ災いから身を守ると信じられてきた密教や修験道の術。「九字を切る」ともいう。
したっけ。