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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「こけんにかかわる」の「こけん」について考える

2009-10-08 15:43:15 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

日本人は土地に対する執着が強い国民であり、日本経済は長らく土地本位制などとも呼ばれてきました。

日本人が古来、土地の所有権を重視してきたのは確かで、それは言葉にも表れています。そのひとつが、この「こけんのかかわる」という言葉なのです。

0701syoko_kara01c 面目に関わることを「こけんのかかわる」といいますが、この「こけん」は「沽券」と書き、その昔、土地や家屋を売買つるときに、売主から買主に渡した売渡証文のことなのです。

さすが土地本位制の国といわれただけに、土地や家屋についての証文が、1 いつしか人間の面目や品位まで表すようになったというわけです。

日本の管理通貨制度は独特な制度をとってきて、それは言うなれば「土地本位制」ともいえるものです。

 Photo 他国では銀行から融資を受ける際、重要視されるのが事業収益性です。その事業でどれだけ利益が出せるかがポイントとなります。しかし、日本の場合は、融資を受ける際、担保となる土地をどれだけ持っているかがポイントになります。

それは「地価は値上がりし続ける」という土地神話に根ざしたものでした。高度経済成長期には地価が値上がりし続けたので、「借金をして土地を買っても、将来、土地は値上がりしているので、売れば借金を返済してもまだお釣りがくる」と、皆がそう思い込んだのでしょう。

高度経済成長期から今日まで、まだ、沽券に関わっているのです。土地本位制から脱却し、Photo Photo_2 土地に依存した金融・経済システムを改革しないかぎり、更なる信用収縮をきたす可能性は大きく、デフレ経済からの脱却は難しいのだろうと思います。土地とお金との均衡が保てない時代になったのです。「土地本位制」はすでに崩壊しているのかもしれません。

したっけ。

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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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