都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
愛鳥週間にちなんで、「セキレイ(鶺鴒)」の話をしましょう。
セキレイといえば渓流思い出す。それは当然、当たり前。しかし、今では野鳥も住宅難。渓流だけじゃ、生きてはいけぬ。田畑のほうへやってきた。
おや、けっこういいじゃん、住めるじゃん。てことになりまして、都会暮らしもしてみたい。住めば都というとおり。都会暮らしがお気に入り。今じゃ、すっかり都会鳥。
都会暮らしも板につき、舗装の上を歩く日々。てなことで、スズメ、カラスの仲間入り。
尾羽をピョコピョコ上下させ、ちょいと歩いて立ち止まる。ちょいと歩いて立ち止まる。愛嬌振りまき、立ち止まる。
セキレイ(鶺鴒)およびその別名(種類)は、いつでも見られる鳥なのに、何故か俳句じゃ、秋の季語。
日本神話の国産みで、イザナギさんとイザナミさん、性交の仕方がわからない。
そこで、ヒョコヒョコ、セキレイさん。仕方がないなとセキレイさん。こうしてこうしてこうするの。上下にピコピコ、尾羽振る。
それを見ていた、イザナギさん。ハッと気がつくイザナミさん。お尻をピコピコ振ってみた。うまく出来たよ、セキレイさん。性交できたよ、大成功。
日本民族大繁栄。セキレイさんのお蔭です。
二神は淤能碁呂島(おのごろじま)に降り立って会話をし、結婚する。『古事記』から引用すると、
伊邪那岐 ♂
「汝身者如何成也」
「汝(いまし)が身(み)はいかに成れる」
「あなたの体はどのようにできていますか」
伊邪那美 ♀
「妾身層層鑄成然未成處有一處在」
「わが身はなりなりて成り合はざる処一処あり」
「私の体には、成長して、成長していないところ(女陰のことを示す)が1ヶ所あります」
伊邪那岐 ♂
「吾身亦層層鑄也尚有凸餘處一 故以此吾身之餘處 刺塞汝身之未成處 為完美態而生國土 奈何」
「わが身はなりなりて成り余れる処一処あり。故(かれ)このわが身の成り余れる処を以て、汝が身の成り合はざる処を刺し塞ぎて、国土(くに)を生み成さんと以為(おも)ふ。生むこといかん。」
「私の体には、成長して、成長し過ぎたところ(男根のことを示す)が1ヶ所あります。そこで、この私の成長し過ぎたところで、あなたの成長していないところを刺して塞いで、国土を生みたいと思います。生むのはどうですか。」
ということになりましたが、その方法が分からない。その方法を教えたのが、セキレイである、とされています。
したっけ。