都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
梨園(りえん)とは、歌舞伎の世界もしくは歌舞伎そのものを指すが、本来は歌舞伎を指すものではありません。近年では或る種の名門的な存在の特別な社会としてあえて歌舞伎界を梨園と呼ぶことがあります。
その由来は唐の玄宗(楊貴妃とのロマンス<wbr></wbr>で有名)が唐都長安西北郊の西内苑内で、宮廷の坐部伎(ざぶき)と云う音楽を奏する者300人を選抜、梨が植えられている梨園と称される庭園で、芸を磨いたことに始まるのです。音楽教習府が置かれたのは714年(開元2)ころのことですが、太常寺太楽署所属の楽人で、坐部伎の楽人子弟、教坊の妓女、宮女の一部が属したそうです。玄宗の嗜好する法曲を、皇帝が直々に教えたため、この劇団は「皇帝梨園の弟子」と称されたのです。
安史の乱(「あんしのらん」:755年から763年にかけて、唐の節度使・安禄山とその部下の史思明及びその子供達によって引き起こされた大規模な反乱。)で宮廷の音楽も壊滅して衰退しましたが、その後再興され、838年には法曲を仙韶曲と改め、梨園を仙韶院と改めました。後、唐末の動乱によって、消滅しました。
明代以後の中央劇壇に対しても、梨園という名称が用いられました。後世演劇の始祖神に祀(まつ)られる玄宗にちなむこの「梨園」ということばは、やがて劇壇全体を称するものとなりました。わが国にも伝わって江戸時代には主として歌舞伎(かぶき)界をいう雅称となり、昭和の初期までよく用いられていました。現在でも関係者の間では用いられています。
■玄宗と楊貴妃については、下記を御参照下さい。
http://doraemonn.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/02/post_e057.html
したっけ。
胡散(うさん)臭い、と言えば誰もが「怪しい様子」と察しがつく事と思います。では胡散とは一体何なのでしょうか。
う‐さん【胡散】
[形動][文][ナリ]《「う(胡)」は唐音》怪しいさま。不審なさま。胡乱(うろん)。 「此国(ここ)では余り見掛けたことがないが、―な奴さ」〈二葉亭訳・奇遇〉[派生] うさんげ[形動]
辞書:大辞泉
「 胡散は香辛料の一種で16世紀のペルシャで広く使われていた。口に入れると軽いトラン ス状態をひきおこす特殊な成分を含んでいたが、当時はこの魅力にとりつかれた人が多く、どんな料理にも必ず胡散が使用されていた。トランス状態を楽しみながら食事をしたのである。一見すると危険にも思えるが、酒に酔う感覚と同じ程度であったらしい。
ところが、胡散を大量に摂取すると深い催眠状態に陥るという厄介な性質が判明すると、胡散を悪用する輩が後を絶たず、17世紀初頭には深刻な社会問題に発展していた。この為に胡散の臭いがする者は即ち悪人と判断されるようになり、胡散は香辛料としての商品価値を失ってしまった。その後は胡散の製造はおろか、原料となる樹木さえ栽培されることなく、現代では種子そのものが無くなってしまった幻の香辛料と言われている。これが「胡散臭い」が怪しい様子と言われる語源である・・・」
・・・などという説があるが、それこそ「 胡散(うさん)臭い」話です。なぜなら、私の調べた範囲では、「胡散」という香辛料が存在していた事実はないのです。
時代についても曖昧だが18世紀中頃の戯作には「うさんくさい」という表現が登場しているそうです。
胡散臭いは、近世以降の言葉で、怪しいさまを意味する「胡散」に接尾語の「臭い」をつけて、形容詞化されたものである。
胡散の語源は、疑わしいことを意味する漢語「胡乱(うろん)」からとする説があります。
茶碗の一種で黒の釉(うわぐすり)をかけた天目茶碗(てんもくぢゃわん)の「烏盞(うさん):釉色(ゆうしょく)の濃いもの」からとする説もあります。
日本では、中国の天目茶碗に似せて作るために鉄分を含んだ釉薬を塗ってつくられた。(つまり、本物ではない。)
その他にも、ポルトガル語で怪しいという意味の「Vsanna(ウサンナ)」からとする説もあるのです。
しかし、使われ始めた時代が合わず、香辛料の名前や薬の名前といった説もあるのですが、そのような名前の香辛料や薬が実在していないため、この二つは俗説と思われます。
また、「胡」を「う」と読むのは「唐音」で、「散」を「さん」と読むのは「漢音」であるため、「胡散」は和製漢語と思われる。
いくつか説をまとめてみると、下記のようになります。
①「胡散」とは中国語で、怪しい様子・疑わしい様子を意味する
②漢語の「胡乱」からの転訛。
③茶碗の一種である烏盞(うさん)から来たからなどいわれているようです。烏盞というのは鉄分を含む釉薬をかけた天目茶碗なのだそうです。(中国製のものは土に鉄分を含んでいるとされる。)
昔は「うさんな人」というような形で用いられていたそうです。
④胡散の「胡」とは中国語でニセモノというような意味で、「散」は薬のこと?
いずれも胡散臭く決定打はありません。
したっけ。