今でこそ「漬物」という表記は一般的に使われているが、戦後、昭和21年〔1946年〕に内閣から告示された「日常使用する漢字」(使用頻度の低いとされた漢字が排除され、公式文書やメディアなどで用いるべき漢字の範囲が示された)の範囲を定めた1850字の当用漢字表にはなんと漬の漢字が入っていなかった。そのため、法律や新聞などで用いるときは、別の言葉に替えるか、「かな書き」にすると定められていたため、漬物の農産物規格法(JAS法)では“農産物つけ物”と表記されています。当然,学校等で漬の文字が習われず,たびたび清物と誤記されていた。漬物の業界の発展と共に、「お袋の味」が小売店で多く買われるようになって「漬物」という文字が広く一般的に使用されるようになったので、昭和56年〔1981年〕に内閣から告示された1945字の常用漢字表に漬の漢字が、ついに堂々仲間入り。法令、公用文書、新聞、雑誌、放送等、一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の目安として認められるようになった。
今でも“漬け物”と書かれる事が多いが、戦後,長い間“つけ物”と表記されていたことの名残である。
なぜ,“漬”の字が戦後,日常使用するという漢字に漏れてしまったのかは,当時はまだ漬物は都市においてのみ製造販売されていて、国民の大部分を占めていた農民は自家で漬けていて,新聞,公文書等に使用されている頻度が少なかったためとおもわれる。
今でも“漬け物”と書かれる事が多いが、戦後,長い間“つけ物”と表記されていたことの名残である。
なぜ,“漬”の字が戦後,日常使用するという漢字に漏れてしまったのかは,当時はまだ漬物は都市においてのみ製造販売されていて、国民の大部分を占めていた農民は自家で漬けていて,新聞,公文書等に使用されている頻度が少なかったためとおもわれる。