年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

沢庵漬の名称と文献5

2006年04月27日 | タクワン
江戸砂子(えどすなご)  菊岡沾涼著 
江戸時代の日常生活に必要なガイドブック。享保17年(1732)に『江戸砂子温故名跡志』で近世地誌の形式を確立する。紀行・案内記・史跡名称案内
沢庵漬
今、江戸にて漬かる香の物、沢庵和尚の漬け始められしもの也

ある人 梅干を沢庵和尚に送りにけりに
 むかし見し 花すがたは 散りうせて
  しわ(皺)うちよれる  梅ぼうしかな(梅干かな)
又、にごり酒に十里酒と銘を書きて送る。同じく沢庵和尚の返歌
 十里とは 二五里(にごり)といえる 心かや
   すみかたき世に 身を絞り酒

享保の頃には「沢庵漬」の名称が少なくとも関東・江戸では定着していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする