江戸砂子(えどすなご) 菊岡沾涼著
江戸時代の日常生活に必要なガイドブック。享保17年(1732)に『江戸砂子温故名跡志』で近世地誌の形式を確立する。紀行・案内記・史跡名称案内
沢庵漬
今、江戸にて漬かる香の物、沢庵和尚の漬け始められしもの也
ある人 梅干を沢庵和尚に送りにけりに
むかし見し 花すがたは 散りうせて
しわ(皺)うちよれる 梅ぼうしかな(梅干かな)
又、にごり酒に十里酒と銘を書きて送る。同じく沢庵和尚の返歌
十里とは 二五里(にごり)といえる 心かや
すみかたき世に 身を絞り酒
享保の頃には「沢庵漬」の名称が少なくとも関東・江戸では定着していた。
江戸時代の日常生活に必要なガイドブック。享保17年(1732)に『江戸砂子温故名跡志』で近世地誌の形式を確立する。紀行・案内記・史跡名称案内
沢庵漬
今、江戸にて漬かる香の物、沢庵和尚の漬け始められしもの也
ある人 梅干を沢庵和尚に送りにけりに
むかし見し 花すがたは 散りうせて
しわ(皺)うちよれる 梅ぼうしかな(梅干かな)
又、にごり酒に十里酒と銘を書きて送る。同じく沢庵和尚の返歌
十里とは 二五里(にごり)といえる 心かや
すみかたき世に 身を絞り酒
享保の頃には「沢庵漬」の名称が少なくとも関東・江戸では定着していた。