年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市 大正15年

2006年10月06日 | 宅老のグチ
大正15年10月17日都新聞
この20日は恵比寿講
東京での誓文払いの復活
この10月20日は恵比寿講ですが昔はこの日商家では西宮大神宮を祭り神前に神饌・神酒や鯛などを供え、酒宴を開いて客人を招いて即売し商売繁盛とばかり倉を開いてこの日だけ利を薄くして品物を安くし多くの衆の便を図ったものです。これを誓文払いといいますが江戸時代はこのためにわざわざ西京辺りから色々な品を持ってきて、京の商人が書きいれ時と江戸八百八町を賑わしくしたと伝えられてます。しかし、こうした風習も江戸が東京となってから殆ど廃れて、今日ではわずかに関西方面で遺風が伝えられているようです。

このころ関西系の百貨店がしきりに恵比寿講に掛けて「誓文払い」の復活を図ろうとしていた。
昭和4年10月20日都新聞
今日10月20日は恵比寿講である。この恵比寿講は昔大江戸の時代は商人の大祝日として盛大に祝われたものであるが今ではかすかに残るくらいで京大阪の方が盛んである。この日大呉服店では恵比寿布称した布をいろいろ安く売る。この布を使って財布を縫うと金に不自由がないというのである。なお京阪各神社仏閣では参拝者に宝船をわける。この収集家で大分繁盛する。東京でも各百貨店がこの恵比寿講の普及に努めている。
べったら市は恵比寿講のために供える品を商うために始まったが何時の間に恵比寿講が廃れ、べったら市だけが残った。
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