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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

耳袋のなら漬

2010年12月11日 | 趣味としての漬物
なら漬の漬け方
根岸 鎮衛(ねぎし しずもり、やすもり)の耳袋より
漬物にいささか漬け方があること。
なら漬を漬けるに、瓜を二つに割り、種を抜き、塩を詰めた上、酒粕を暑く塗り詰めて、粕を下に置き、その上に瓜をうつむけに伏せ、また酒粕を詰めて順々に詰めることである。心得ぬ人はその酒粕・塩を詰め、瓜を仰向けに漬けているのを見て、字上手な人はこれを見て笑った。その訳を尋ねたら『酒粕の気は上へ上へと抜けるものゆえ、うつむきに漬けるものである。味噌漬はこれに反する事である』と人に語った。

江戸時代中期には奈良漬という名称が一般的になっている例である。
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