年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

停電の話題

2010年12月09日 | 築地市場にて
3日の停電で色々なことがあった。毎年1月下旬に電気施設の点検で8時間くらいの停電が2回ある。ホンダのエンジン発電機はインバーター付きなのでパソコンが起動できる。ただレーザープリンター等を動かすことは出来ない。青果部仲卸の停電ではターレーのエンジンを動かしたまま前照燈で明かりをとっていたと言う。排気ガスが充満していて大変だっただろう。
 今でもエンジン付ターレーの排気ガス規制は無いといってよいくらいで築地の市場の空気は都内で一番汚れていると言っていた。今の電動ターレーの比率は水産仲卸のほうが多いが電動化率60%台と言う。バブル期にはまだ電動ターレーもない時代に水産仲卸1400店舗のエンジンターレーから出る排ガスは今よりはるかに多かった。そんな空気で汚染された築地の魚を食べて被害を受けたという話はまだ聞いていない。また当時は魚を入れるトロ箱は木箱が幅を利かしていて今のように発砲スチロールの機密性のある箱ではなかったと思う。手鍵を持って大八車でマグロを運んでいた風景があった。今は築地の水産仲卸の数も740ほどと半減し、電動ターレーの普及で問題は生じないと思われる。
 今から思うと排ガスがどうして魚に移らなかったのだろう。タバコの臭いが吸わない人の衣服に移るのに。当時のマグロの刺身を食べていた人は排ガスが移っていたことを知っていたのだろうか。
 3日の排ガスを吸った商品というクレームを出す人はいるのだろうか。
コメント
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