コロナで激変した社会で運よくと言ったら、一番活気のある時に築地市場の最後を見届け、どんなに頑張っても飲食店需要が消えたコロナ下の豊洲は足の引っ張り競争もなく、現状維持を保とうとで汲々としているように思える。引退した今は何か勝ち逃げ感があって、小池知事のどうしようもないTV出演を冷ややかに見ている。
そもそも今度の東京オリンピック招致は石原知事の自己顕示欲から始まり、その対抗策として、都議会共産党の豊洲汚染広報活動からきている。もともとやましい動機から始まっているので、後講釈で招致の理念を語っていても経過を知らないで話していていると感じる。来年の今頃は嵐の過ぎ去って、その被害額の算定で驚くだろう。築地移転問題の多くの不適切な行動・言動が暴かれ歴史の記憶と残る。緊急事態ということでも、戦前の治安維持法の後遺症で法の未整備が露見し、そのため数度の緊急事態宣言の効果も誰も自己の生活維持のための活動を止めることがやましくなくなった。豊洲の地下から今でも汚染された地下水が出ているが、あれだけ騒いでいた共産党の人も含めて誰も食品汚染の風評被害を心配していない。すべての政治家が自己の顕示欲の主張だった。TV報道の煽りは何だったのだろうかの想いが残る。
2020年オリンピック開催がなければもっと早い適切な対処があったと思えるが前例で仕事をしている官僚と想定外は考えないという答弁が通る政府指導者、テレビ受けする質問を繰り返す野党。週刊誌の取材の追認しかできない。昔の赤旗はもっと文春より取材力があったと思う。やはり紙媒体の新聞が低調と思える。夢のない予算を作る財務省。それによってさらに少子化が進む。敗戦後、食もなく、家もなく、さらに軍隊という職も消え、その上中国をはじめ日本の占領地からの引き上げで増えた人口で平和という夢があった。昭和22年は240万人生まれた。コロナ下の日本で餓死する心配もなく空襲もなく過ごせるのに80万人も生まれない。スペイン風邪もワクチンなくても3年で免疫ができ終わった。過激な危機を煽ることはますます夢を奪い悲観感が増す。
コロナの危険性を煽りすぎたため、インフルエンザが流行せず、毎年の肺炎死者が減り、その分を埋め合わせるようにコロナの肺炎死者が増えた。経済の先行き不安で出産意欲が消え、少子化が進んだ。多分近年まで保育園の入園競争が大変だったがあと一年経つと保育園が都心部で無競争入園となる気がする。建築費の高止まりで、家はますます高価となり共稼ぎが普通となる。
いま引退してみて、実母の生活を見ていて、人生100年の時代で女性が家庭に引きこもることは、子供が親離れる時を中学生と考えると、長い社会生活を単純労働で過ごすことに耐えられない気がする。将来の年金不安があって、多分今の若い人は健康ならば75歳まで働くのが普通となる気がする。シルバ-パス利用の老女会の一行を見ていると、何を話しているかわからないが日々の単純さに変化を与えようとしている。
そんな行動をとっている老女でもある日突然骨折でもすれば、次に日から介護保険の世界に入る。さらに寝たきりとなると蓄えた資産が目に見えて減ってゆく。そのうえ若い人が少ないため、孫まで介護に向かわせ、中高校生の彼らの将来の希望と夢を介護のということで時間と勉強を奪う。介護は適切であればあるほど長生きし、若い人たちの人生で一番美しい時期を奪ってしまう。
年々国力が落ちてゆく日本は海外の人から金銭的魅力が消え、出稼ぎの介護人は金満中国に行ってしまう気がする。出稼ぎの外国人介護人は本国に残る家族のために働くので金を稼げない日本は魅力がないと思うかもしれない。ただ介護先進国ということでサ-ビス研修ということで来るかもしれない。高額で高品質介護は金満国の老人には魅力かもしれない。