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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場から隣の朝日新聞を見上げていたが

2022年11月08日 | 築地市場にて
東京都中央区築地5-2-1は旧築地市場で、隣というか数寄屋橋から昭和55年(1980)引っ越してきた朝日新聞東京本社(築地5-3-2)を見上げていた。

朝日新聞政治部 鮫島 浩著 2022年
 今この本を読んでいたが、道一つ離れていたところの騒動が別世界であることを知ったと同時に隣でありながら築地市場の移転問題がどうして本質が判っていない理由がおぼろげに気が付いた。この朝日新聞政治部という本は日本の停滞している状況下で過去の新聞読者数は人口低迷という現実から長期低迷という予測を知りつつ日本の狭い世界で朝日新聞は社内の出世競争の中で動いていた。今から思うと記事を取ったり取られたりしても世界は関係なく進み、さらに新聞発行部数の水増しで、広告主をだましていることも今では明白になっている。まだ新聞が個別配達になっている都市部から郊外の所は値上げで部数が急に減る。NHKもテレビ離れの危機感があるがまだ過去の成功の余韻に浸っていてスマホ世代は高給取りの上から目線の貧困報道に欺瞞の感覚を持っている。
 情報の偏りの怖さをウクライナで知った。どうやらロシアは侵攻すればウクライナの政権支持率低迷からあっという間に制圧すると思っていたようだ。これは過去のクリミア侵攻の成功体験から来ていて、ロシアの政権支持率はロシア国民の忖度の数字で誰も疑問を持っていないことの証明となる。統計の数字の加工は慣れると数字の一人歩きとなって、そこから出た数字を基準に物事が進む。先の戦争で大本営発表の戦果が過大で、減らない米軍戦力で無駄な戦死を多数出し、さらに原爆投下まで行ってしまった。
 情報の偏りが新聞の発行部数の維持のよりどころとなっていた報道合戦は自己満足で今では幻想であることを知った。自分でも中国の百度を自動翻訳で見ていて、日本の記事と異なる観点で見ている。西側報道の都合の悪い部分が何かというのが中国報道でそれとなく知れる。韓国のハロ-ウインの事故も中国の報道は抑え気味だがどうやら中国でも圧死した事故は頻発しているようだ(多すぎて報道管制しているようだ)。楽しみの少ない国では娯楽に出る人も多いし、さらに列を並ぶ習慣がない中国で上海空港で出国審査前の行列で驚いた。割り込みが酷く、急いでいても飛行機が出ないのを知らないのだろうかと思った。
  
 築地市場の記事で朝日新聞報道に驚いたのが毎年1月5日のマグロの初セリで異常な高価格で競り落とされた時、朝日新聞だけが報道しない年があった。無視したように思える。5日はまだ始業したばかりだし、1月5日の夕刊には洩れてはいけないと思うのだが。社内ではいろいろあるんだなという思いがこの本を読んで残った。
 二回目の東京オリンピック招致のカギは築地市場の移転でこの分析が無いと何のための東京オリンピックとなるのが後世に問われるだろう。まだ誰も書いていないし、行政の方から一冊出ているが、紛糾した水産関係の人の記録が見えない。水産仲卸という制度が朝日新聞と同様に衰退していた。需要が減っている時、対処の仕方は大変だ。まして頭の良い人たちを退職させるのは先行きを暗示させねばならない。築地市場のリストラは簡単で優秀な人は引き抜かれる。だから酒が入ると危険だ。(得意先も消える)
 築地のことを深く知らない人に説明する時、わかりやすく例え話をする。
 銀座のバ-のホステスが顧客をもって、独立するのでなく他の店に引き抜かれる行為と似ている。店の主人としては敵対行為と見るだろう。しかしホステスは生活があるので給与が下がれば良い条件の方に移る。従って築地市場の移転問題は一斉の移動しかなかった。400億円捨てた工事が中断したのは部分的工事が完成し、次の工事の工程問題でとん挫した。工事現場と分離したところに店舗が移れば売り上げが減り、盛況となった店舗に顧客を連れて、場内転職となる。築地市場の盛況時に店舗移動があった。本当に店舗の位置で何年間も売り上げ不振となっている水産仲卸の事例を聞く。青果は店舗移動はなかった。
コメント
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