年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

近代食文化研究会 「NHKがいま一番恐れる男」の福神漬 

2022年11月19日 | 福神漬
2022年11月16日と17日に東洋経済オンラインで福神漬の記事があった。
 タイトルは(カレ―に『福神漬』を入れる人が知らない’真実’
知る人ぞ知る「NHKがいま一番恐れる男」と密かに言われている人のようだ。マイナ-な近代食文化を研究していて、NHKの下請けで番組制作者には怖い存在のようだ。膨大な近代日本の食を調べていて、雑学的な食情報を調査しているようだ。
参考 お好み焼きの物語  -執念の調査が解き明かす新戦前史-
近代食文化研究会著 2019年1月
 
 福神漬を自分自身が調べ始めて20年近くなるが新しい知見が入り、また味の素食の文化センタ-と図書館通いが始まりそうだ。
 ただコラムの文章が制約があるのか肝心の部分が無い。それは日暮里の浄光寺のある福神漬顕彰碑の解明が無い。ここには戊辰戦争の最後の戦いの残影がある。顕彰碑の設立者名の中に山田箕之助という名前がある。明治事物起源石井研堂著という本の中に缶詰の始まりという文章があって、山田箕之助と喜兵衛が親族であるという。箱館戦争の最後の戦闘で浦賀与力達と喜兵衛という千葉行徳の漬物商人が戦死している。

 まだまだ福神漬で知らないことが増えた。漬物業界の人でないので文献のない所が難点かもしれない。多くの庶民の食べ物の変遷は後から語れるので事実確認は膨大な雑学知識を必要とする。タクワン漬の命名由来の調べごとで、香道、茶道と源氏物語の知識が必要で、茶会史を知らべている人の本を読む必要がある。茶会の記録が残っていて、初期の記録では香の物とあって、元禄の頃からタクワンという記録が出ている。どのあたりからタクワンが普通名詞になったかまだ分からない。
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