昔と言っても築地時代に紙コップで飲料を出す自販機があった。稀に二杯出すところで先に購入した紙コップに入ったコ―ヒーを取り出し忘れ、つぎのと重なったことがある。
当然一杯目は飲めない。
こんな昔のことを夢で思い出した。街中の自販機はペットボトルか缶入り飲料だが、築地で飲んでいたのは社内用の紙コップ飲料だった。この夢はなぜか認知症の始まると思える夢だったと感じる。少し回想法の本を読んでみよう。
図書館には回想法という検索をかけるとかなりの本が出てくる。多くは日本の実践した介護施設の人たちの体験談で介護される人たちの尊厳を守りつつ、心の充実で最後の生活を維持させようとしている。日本の統計によると85歳を過ぎれば約半数の高齢者が介護保険を利用している。もう巨大な産業といえる。
多くの街にチェ-ン店のような優良介護付きホ―ムがある。少子の時代で自宅介護から親の介護をする施設が増えていると感じる。ただし内容の分析がネットで判らず、仮に見学しても経験のない人たちには運任せという感じがする。ここの入居率や退去率などは統計があるが、中の介護される人の満足度は死というもので入居者本人の評価が伝えられず、遺族の感想しか残っていない。ただ長寿ということは施設の回転率の問題となる。どう客観的に分析すればよいのだろうか。
介護施設で働く人は人間でそれぞれの体調で好感度は日々変わる。しかし一度ネットで悪いコメントが出ると永久に消えず、対応の人が退職しても残ってしまう。これを消すには施設の経営者の定期的変更となる。すると入居者のデ―タが不十分となる。何か公平な分析の評価者が必要かもしれない。