年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

季節外れの桜の本

2022年11月15日 | 宅老のグチ
先日、東武博物館から白髭神社へ行き、桜橋を渡って東武浅草駅に行った。途中の道が土手の通りに曲がるところに小さな公園があって、河津桜が何本か植えてあった。この桜は多くのソメイヨシノ系の桜より開花が早い。ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマサクラの交雑で出来た桜の品種ということが遺伝子解析で分かった。オオシマサクラは伊豆半島から三浦半島にかけて咲いている桜で、特に伊豆半島突端の松崎町では全国の桜餅用の塩漬の桜葉を作っている。この桜の塩漬の注文を受けたことがあって、神奈川の小田原付近の業者に捜索願した所、どうやら殆ど菓子材料専門業者へ出荷していて新規には出せないと言われた思い出がある。仕方なく注文を出したところに事情を話し、かっぱ橋の菓子材料の業者に当たってくれと言って逃げた。今から思うと築地にも菓子材料の業者があるはず。もう少し探しても良いと思った。
 これから隅田川の桜餅を季節外れで食べたいと思う。

桜ブック -本当に桜のすべてが分かる-2000年
 この本で普通の桜の知識が得られる。軍隊の桜というイメ―ジは明治以後という。江戸時代の桜の花見はソメイヨシノという品種でないということ。そして桜は散った時に茎に次の年の花芽があるので剪定してはいけないという。

桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、梅は枝を切らないとむだな枝がついてしまうので切ったほうがよいとされることから。
また、桜の枝は切らずに折り、梅の枝は折らずに切るほうがよいともいわれるが、桜は折ることもよくない。 
 従って桜の花見は見るだけで、切ったり折ったりして家に持ち帰るのは良くない。寒い冬があって桜は奇麗に咲く。


コメント
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