年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

間違って借りたアクチュアリ-の本 生命保険等の設計数学

2022年11月20日 | 宅老のグチ
図書館の検索で、人の寿命の計算方法を知りたくて、検索に出てきた本を借りた。保険契約を管理している時に事故確率から、もし事故になったらどうリスク回避できるかをいつも考えていた。当然企業として不測の事態は想定しておかないといけないが一番困ることは保険料を支払っていて、いざ保険が適用されることなって、保険給付の対象外だったことを恐れていて、情報収集に努めていた。
 福神漬の調べごとで、日本郵船常陸丸が第一次大戦で連合国と対立していたドイツ軍によって自爆沈没させられた。この遭難調査で後にインド洋に向かった日本の捜索船で常陸丸の残留物が見つかった。その中に酒悦の福神漬の木箱があって、郵船の船が遭難したことが確認された。その直後に乗船客がドイツに生存していて遭難事情がわかり、戦時海上保険金給付の問題となった。この新聞記事のまとめが神戸大学の図書館で、タイトルが海上保険となっていた。なんで海上保険だろうと気になって、東京海上保険会社の社史を日本郵船歴史博物館の奥にある図書室で読んでみた。
 日本での損害保険の始まりは東京海上保険会社の創立から始まる。今は三菱系だが発足時はイギリスの保険会社の対抗すべき国策会社で、三菱は10%程度の出資だった。日本の顧客に対して値引きもなく不満があって、第一次大戦が終わると海上保険が他の日本の海上保険会社に奪われた。三菱の船も値引きのない東京海上から三菱海上に代わるところも出て、仕方なく東京海上が三菱海上と対等合併となり、元の東京海上に三菱の株10%出資が入っていたので今は三菱系となったようだ。その東京海上の発足時の話で、イギリスに保険料率の研究をして、日本の環境に合わせる勉強をしたと言う。なんという脱線調査と思った。そこで保険料率を設計する数学があるのを知った。アクチュアリ-という。

 今は80歳を超えると、生命保険の対象の人は激減し、対象となっても普及しない。アクチュアリ―の本を読んでもまだ高齢者の生命保険はどうも設計できないようだ。最近の保険でコロナ患者の保険があったが今は扱い中止となったようだ。設計ミスで保険金を受け取る人が多すぎたようだ。
 いずれ100歳の高齢者が増えれば統計も整備され、遺産の残したくない高齢者が快適な老後を過ごすための保険が出来るかもしれない。少子となれば金銭を残しても政府に没収される。かといって思わぬ長寿で貯金等の資産が足りず、快適な生活を放棄する事態も予想される。プロの介護は長寿を促進する。

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