透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「江戸の紀行文」

2011-02-19 | A 読書日記



 江戸時代の紀行文といえば松尾芭蕉の『おくのほそ道』。

江戸時代の紀行文、なぜか教科書では『おくのほそ道』以外の作品はほとんど取り上げられていないようだ。「江戸時代の紀行文を挙げよ」と言われても他の作品が出てこない・・・。で、一体どんな紀行文が書かれていたのか知りたくてこの新書を読み始めた。

今はデジカメ持参で旅行に出かけ、旅行先で得た情報を文章にして、撮った写真とともにブログに載せる、ということをする人が多いが、江戸時代の旅人も筆記用具を携帯して旅先で見聞きした情報や詠んだ和歌などを記録し、帰宅してから紀行文にまとめていたようだ。

**徳川の世は泰平。人びとはどこへでも旅ができる喜びを実感する。(中略)好奇心いっぱいの殿様の旅、国学者のお花見、巡検使同行の蝦夷見聞などを通して、本書は江戸の紀行文の全体像を浮かび上がらせるものである。**(カバー折り返しの紹介文より引用)

今週末はこの本で、江戸の紀行文を読もう(もちろん現代語訳付き)。