透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

662 長野市中条の火の見櫓

2016-10-09 | A 火の見櫓っておもしろい


662 長野市中条(旧中条村)狭い生活道路沿いに立つ火の見櫓

 見張り台の高さが13、4メートルはありそうな背の高い火の見櫓。櫓の柱は直線状に伸びており、末広がりの櫓とはなっていない。櫓上部のブレースは細い平鋼とみられ(きちんと確認しなかった)、丸鋼にリング式ターンバックルが用いられているのは下部2段のみ。




避雷針の飾りと蕨手には細い丸鋼が使われている。平鋼の蕨手とは印象が違う。屋根下に半鐘は無い。見張り台は消火ホースを干すためにのみ使われているのであろう。



踊り場に半鐘を吊るしてあり、消防信号板も設置してある。このように半鐘が見張り台に無く、踊り場にあるというケースは少なくない。この位置で用を成すのであれば、何も高い見張り台まで登ることもないだろう、という判断がされ、位置を変えたのであろうか。私も若かりし頃は消防団員で、背の高い火の見櫓に登ったこともがあるが、怖かった。

このような櫓の場合、踊り場は単なる通過スペースではないので、安全のために手すりを設けている。リングの位置に水平に丸鋼を渡してあるのが手すり。



踊り場に木槌が3本吊るしてある。だいぶ使い込んだ様子。



背の高い火の見櫓にしては脚元がそっけないと思うがどうだろう。今まで何十年も立ち続けているのだから構造的には支障無いということを実証しているわけだが・・・。脚としてのデザインがあると思っている私からするとこれはもの足りない。

 

撮影1610


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