『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

江戸っ子もどき

2008年11月19日 | Weblog
帰りの電車で、かつて本社に居た時に仲が良かった男に出会った。
仕事の話をしたら、「最近、会わないですねぇ」って言うから
異動したことを言ったら、驚いていた。
やっぱり、社報に載っていなっから判らない人が多いみたい。

他愛の無い話から、出身地の話になった。
彼は九州は長崎、諫早の出身で「東京から九州に帰りたい」と言う。
何故かというと、どうも東京と言う土地は落ち着かないらしい。
それは都会だから・・・・と言う事じゃないらしい。

言葉。
彼は、丁寧な標準語を喋る。これが一番ストレスになるらしいのだ。
彼にすれば、東京では自分の言葉、つまりは長崎弁で喋れなくて、
いつも他所行きの姿で、暮らしていると言う。
彼曰く、「外国で暮らしていつも英語で喋っているような感覚」
そんな話を聞いて、失礼だが笑ってしまった。

僕は東京弁(標準語ではありません)しか使わないので、
そういった地方出身者の感覚が全く理解出来なかったのだが、
彼の「いつも英語で喋っているような」と言う話を聞いて納得した。

つい最近映画化された「東京タワー」という小説の話に及んで
彼は本に登場する九州弁で、九州出身者の気持ちが凄く心に伝わってきて
2度ほど泣いてしまったそうだ。
なんだか、ちょっと羨ましい気がした。

東京に住む1000万人のうち、純粋な東京人というのは本当に少なく、
半分以上の人は地方出身者と言っても過言じゃない気もする。

仲間内では「江戸っ子」で通っている僕だけれど、実は胸を張ってそうだとは言えない。
3台続いて初めて江戸っ子・・・なんて、何の意味もない事なのだが、
何処かで有りもしないプライドと、ちょっとしたステイタスみたいな
江戸っ子と言われる、ちょっと排他的な感覚は持っている。

僕の場合は、母方の親戚が皆、東京の下町に住んでいるし
僕自身、一時期神田に住んでいて、神田祭の神輿を担ぎ、自分の半纏も持っている。
母親は京橋生まれ、銀座の数寄屋橋に育った「ちゃきちゃき(生粋)の江戸っ子」。
祖母も下谷(上野界隈)に生まれ、銀座で育っているから、
血筋としては、確かに江戸っ子のようにみえるかも知れないし、
何処かで図々しくも、江戸っ子であることを装っている。
でも、物の本によると江戸っ子とは「三代続いた長男のみ」を言うらしく
次男坊の僕は「ちゃきちゃきの江戸っ子」とは言えないみたい。
そのうえ僕の父親は若い頃に東京に出てきたけれど茨城出身。
爺さんに至っては、大阪のど真ん中で育ったコテコテの関西人。
つまりはミックス、偽者、まがい品、強いて言えば「江戸っ子もどき」。
そんな純血の東京人じゃないことに、何処か後ろめたさを覚えるのも「江戸っ子もどき」。

でもね、例えば外国人が東京で生まれて育ったとする。
それは東京人か?と言うとそうじゃない。
東京で生まれ育っても、東京人じゃない人は山ほど居る。
親が外国人で、親の国の文化で育ったらやっぱり日本生まれの外人なんだよね。
逆に外国で生まれても、日本人らしい人も沢山居る。
つまり、江戸っ子や東京人と言われるには、江戸・東京の文化で
育って来ていないと東京人とは言えないし、ましてや江戸っ子云々に至っては
「そんなやつぁ、江戸っ子なんじゃねぇ」なんて、言われちゃいそう。
そういう意味では、僕は江戸っ子気質の育ち方をしているんだよね。

「しゃらくせぇ事、グタグタ言ってんじゃねぇよ」
何処からか、こんな声が聞こえてきそうな日記になってしまった。

でもさ、こんな事↓やるのは東京の人間じゃない気がする。
http://edoken.shopro.co.jp/

あはは
コメント
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