プロメーテウスが天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったゼウスは、
人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したという。
ヘーパイストスは泥から彼女の形をつくり、パンドラは神々から
様々な贈り物(=「パンドラ」)を与えられた。
アプロディーテーからは美を、アポローンからは音楽の才能と治療の才能を、
といった具合にである。
そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけない
と、言い含めて箱(壺ともいわれる)を持たせ、
さらに好奇心を与えてエピメーテウスの元へ送り込んだ。
美しいパンドラを見たエピメーテウスは、兄であるプロメーテウスの
「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚した。
そして、ある日パンドラ(エピメーテウスという説もある)はついに好奇心に負けて
決して開けてはいけないと言われた箱を開いてしまう。すると、そこから様々な災い
(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出し、
パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に一つを除いて全て飛び去った後であった。
この神話から、
「開けてはいけないもの」、「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」
を意味する慣用句として「パンドラの箱」という言葉が生まれた。
(以上、ウィキペディアより抜粋引用)
僕は、20年以上も会社勤めを続けているが、この20年間は社内の「パンドラの箱」が
何故か最後に僕の前に回ってきて、開けると災いがあるのを判っているのに
開けなくてはならないといった状況に陥ることが本当に多かった。
唯一、そういった「パンドラの箱」では無かったのが、100万ボルト超高圧電源の設計。
それ以外は、辞めてしまった他人の致命的な設計不良を直したり、
前任者が散々時間を費やした挙句に、設計のやり直しをさせられたりの連続でした。
それでも、そのお陰で人には出来ない経験を積んで、実力がついた。
ところが、そのお陰でそれが気に喰わない人間から、言われ無き仕打ちを受ける。
結果的には、全てが「パンドラの箱」だったような気もしてきた。
そして新しい会社へ異動になって、「パンドラの箱」から開放されると思っていた。
ところが最初に言われたのが、数年前から開発していて、
高圧電源が上手く行っていない装置の面倒を見ろと言われた。
この担当者は素人で、上手く行っていない電源は、
何処かのメーカーの電源をコピーして、見様見真似で作った電源。
簡単に、経験の無い人間が作って上手く行くわけが無い。
それで、その面倒を看る羽目に・・・・・またもや、「パンドラの箱」だった。
次に相談を受けた仕事は、またもや半導体関連の装置に使う高圧電源。
とある元下請けの会社が、嘘か本当か?
実績を売り物にして開発を請け負って手がけた代物。
これも、僕が最初に担当者と会った時は、自信満々の口調で、
「教えてやるよ」みたいな態度だったのに、
僕がおかしい点を指摘して質問を浴びせるようになってから、急激にトーンダウン。
結局は最初の仕事同様に見様見真似で作った電源だという事を白状して、
もう一度、作り直しをさせてくれと泣きついてきた。
結局、その電源もいつ出来るか当てにならないから、「もう、お前が自分で作れ」と言われた。
そうは言っても、作らせた電源も面倒看なくちゃならない・・・・
またまた「パンドラの箱」。
そして昨日、量産の顕微鏡の電源の件で、いきなり会議に呼び出された。
20年以上使い続けて、安定供給していると聞いていた顕微鏡の心臓部の電源も、
ここ数年で、細かい設計変更をかけているうちに様子がおかしくなったらしい。
それで事情を聞いて、歴史を遡ると、頭初の設計から
今は1.5倍の電圧を出しているそうな・・・・
そして、高電圧に詳しい人が居なくて、細かいチェックが出来ずに
騙し騙し作ってきたそうだ・・・・
それで、僕が面倒を看てくれると皆、大喜びしていた訳だ。
やっと納得!・・・・・
つまり、これもまたまたまた「パンドラの箱」だった。
デスクに戻ったら、社長が居たので
「社長の傍に来ると昔から「パンドラの箱」ばかり開けさせられる」と、愚痴を言ったら
ニコニコしながら、「仕事が沢山あって良いだろう?」って、言って消えちゃった。
「パンドラの箱」の神話の最後は、
こうして、以後人類は様々な災厄に見舞われながらも、
希望だけは失わず(あるいは絶望することなく)生きていくことになった。
僕も希望を失わずに仕事をして行きなさいと言う事なのか?・・・・・
通算で幾つ目の「パンドラの箱」なんだろう・・・・・
人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したという。
ヘーパイストスは泥から彼女の形をつくり、パンドラは神々から
様々な贈り物(=「パンドラ」)を与えられた。
アプロディーテーからは美を、アポローンからは音楽の才能と治療の才能を、
といった具合にである。
そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけない
と、言い含めて箱(壺ともいわれる)を持たせ、
さらに好奇心を与えてエピメーテウスの元へ送り込んだ。
美しいパンドラを見たエピメーテウスは、兄であるプロメーテウスの
「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚した。
そして、ある日パンドラ(エピメーテウスという説もある)はついに好奇心に負けて
決して開けてはいけないと言われた箱を開いてしまう。すると、そこから様々な災い
(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出し、
パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に一つを除いて全て飛び去った後であった。
この神話から、
「開けてはいけないもの」、「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」
を意味する慣用句として「パンドラの箱」という言葉が生まれた。
(以上、ウィキペディアより抜粋引用)
僕は、20年以上も会社勤めを続けているが、この20年間は社内の「パンドラの箱」が
何故か最後に僕の前に回ってきて、開けると災いがあるのを判っているのに
開けなくてはならないといった状況に陥ることが本当に多かった。
唯一、そういった「パンドラの箱」では無かったのが、100万ボルト超高圧電源の設計。
それ以外は、辞めてしまった他人の致命的な設計不良を直したり、
前任者が散々時間を費やした挙句に、設計のやり直しをさせられたりの連続でした。
それでも、そのお陰で人には出来ない経験を積んで、実力がついた。
ところが、そのお陰でそれが気に喰わない人間から、言われ無き仕打ちを受ける。
結果的には、全てが「パンドラの箱」だったような気もしてきた。
そして新しい会社へ異動になって、「パンドラの箱」から開放されると思っていた。
ところが最初に言われたのが、数年前から開発していて、
高圧電源が上手く行っていない装置の面倒を見ろと言われた。
この担当者は素人で、上手く行っていない電源は、
何処かのメーカーの電源をコピーして、見様見真似で作った電源。
簡単に、経験の無い人間が作って上手く行くわけが無い。
それで、その面倒を看る羽目に・・・・・またもや、「パンドラの箱」だった。
次に相談を受けた仕事は、またもや半導体関連の装置に使う高圧電源。
とある元下請けの会社が、嘘か本当か?
実績を売り物にして開発を請け負って手がけた代物。
これも、僕が最初に担当者と会った時は、自信満々の口調で、
「教えてやるよ」みたいな態度だったのに、
僕がおかしい点を指摘して質問を浴びせるようになってから、急激にトーンダウン。
結局は最初の仕事同様に見様見真似で作った電源だという事を白状して、
もう一度、作り直しをさせてくれと泣きついてきた。
結局、その電源もいつ出来るか当てにならないから、「もう、お前が自分で作れ」と言われた。
そうは言っても、作らせた電源も面倒看なくちゃならない・・・・
またまた「パンドラの箱」。
そして昨日、量産の顕微鏡の電源の件で、いきなり会議に呼び出された。
20年以上使い続けて、安定供給していると聞いていた顕微鏡の心臓部の電源も、
ここ数年で、細かい設計変更をかけているうちに様子がおかしくなったらしい。
それで事情を聞いて、歴史を遡ると、頭初の設計から
今は1.5倍の電圧を出しているそうな・・・・
そして、高電圧に詳しい人が居なくて、細かいチェックが出来ずに
騙し騙し作ってきたそうだ・・・・
それで、僕が面倒を看てくれると皆、大喜びしていた訳だ。
やっと納得!・・・・・
つまり、これもまたまたまた「パンドラの箱」だった。
デスクに戻ったら、社長が居たので
「社長の傍に来ると昔から「パンドラの箱」ばかり開けさせられる」と、愚痴を言ったら
ニコニコしながら、「仕事が沢山あって良いだろう?」って、言って消えちゃった。
「パンドラの箱」の神話の最後は、
こうして、以後人類は様々な災厄に見舞われながらも、
希望だけは失わず(あるいは絶望することなく)生きていくことになった。
僕も希望を失わずに仕事をして行きなさいと言う事なのか?・・・・・
通算で幾つ目の「パンドラの箱」なんだろう・・・・・